台湾情勢を巡って、中国駐福岡総領事の一方的な主張をそのまま寄稿として掲載する沖縄タイムス

近年、周辺国への驚異度を増していく中国。
力による現状変更や、日本に対する度重なる領海侵犯、領空侵犯の恐れがあるための空自のスクランブル回数激増、 EEZ(排他的経済水域)への弾道ミサイル撃ち込み、電磁式カタパルト搭載の新鋭空母建造、ロシアと艦隊を組んで日本列島一周しての威嚇、伸び続ける軍事費等、日本に対する直接的な脅威もますます高まっています。
そんな恫喝国家の中国が決して譲らないのが台湾を意識した「ひとつの中国」です。
最近も台湾を巡って一悶着がありました。
訪台していたペロシ米下院議長が台湾を発った後の2022年8月4日、中国は台湾封鎖の大規模演習の一環で、11発の弾道ミサイルを撃ち込んできました。
そのうち5発は、日本の排他的経済水域(EEZ)に着弾。
- 【BBC】中国、台湾周辺に弾道ミサイル発射 米下院議長の訪台受け 2022年8月5日
https://www.bbc.com/japanese/62431271
台湾を国と認めず、我々の領土だと恫喝している訳です。
中国は台湾のみならず、日本の尖閣諸島・沖縄までの領有権を主張しており、このような無法を許せばいずれ同じ様なロジックで日本に侵攻しかねません。
我々は非常に危険な、瀬戸際に立たされています。
- 【産経新聞】【歴史戦】中国が沖縄の領有権主張 沖縄開戦直後 カイロ宣言ほご 混乱乗じ 英機密文書「ウルトラ」で判明 2016/10/29
https://www.sankei.com/article/20161029-56RYHFJH3FKYZBYZAKLODNMAOQ/
更には、台湾侵攻と同時、またはその前に尖閣や日本の南西諸島を盗りに来る事も想定しておかねばなりません。
中国・駐福岡総領事の寄稿文を掲載する沖縄タイムス
このような情勢下、沖縄地元の新聞社である沖縄タイムス(本社:沖縄県那覇市)が中国駐福岡総領事の律桂軍氏による寄稿文(上・下)を掲載しました。
寄稿文は「台湾が国家ではなく、両岸が同じ一つの中国に属することこそ、古来の台湾の現状であります
」という強弁から始まり、「そもそもペロシ氏の訪台で問題を引き起こし、危機を作り、緊張をエスカレートさせたのは米国
」等、終始一貫して中国側の主張がまくしたてられております。
以下に沖縄タイムスの記事を示しておきます。
- 【寄稿】台湾当局者への反論(上)「一つの中国」破った米 訪台強行こそが主権侵害 2022年8月23日
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1012041 - 【寄稿】台湾当局者への反論(下)台湾海峡に真の平和を 中国の核心的利益を守る 2022年8月24日
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1012670
これは一党独裁国家のプロパガンダである。
このような中国側の一方的な主張を何の論評も無く無批判に掲載する意図とは一体何なのか。
一応、社説で中国軍の大規模演習を批判はしていたようだが(その中でもまだ日本の防衛力強化に反対していたが…)、両論併記のつもりなのか。
このままでは、いずれ尖閣諸島や沖縄本島も同じロジックでやられますよ。
むしろ、それを狙ってやっているのか。
ウイグルが中国に何をされたのかをちゃんと知って、改心してもらいたい。
関連記事
玉城デニー沖縄県知事の過去発言等
- 沖縄県庁PFOS流出を公表せず、玉城デニー知事の米軍基地批判との二重基準に疑問の声! 2023.11.11
- 訪中した玉城デニー沖縄県知事、まんまと中国メディアに利用される。日本への分断工作の一環か? 2023.08.17
- 玉城デニー知事、沖縄県庁内に中国等との関係構築を目指す「地域外交室」を創設…沖縄独立への布石か? 2023.01.08
- 玉城デニー沖縄県知事、沖縄について「一国二制度」を提案!一国二制度とは中国の用語だ 2022.10.17
- 2022年沖縄県知事選で反米・親中の玉城デニー候補を激賞する左派陣営…中国の思うツボ 2022.09.02
- 玉城デニー知事は一帯一路で沖縄を中国に差し出すのか? 2022.08.30
- ロシアのウクライナ侵攻で玉城デニー知事「在沖米軍側の動きについても情報収集」…何故そうなる? 2022.02.27
- 対中国を想定した宮古島など南西諸島の防衛力強化に反対するメディアと共産党、社民党、立憲民主党 2021.11.24
- 玉城デニー沖縄県知事「中国公船がパトロールしているので刺激するな」 2020.07.26
沖縄の情勢
- 中国が各国で選挙・政治に介入。日本ではパー券購入で政治関与か?中国の政治介入を報道せよ! 2023.12.28
- 琉球新報「沖縄は中国、ロシア、北朝鮮を味方につけて独立を志向した方がいいかもしれない」と主張 2022.10.24
- 中立性を捨てている事を自ら認める沖縄タイムス…新聞倫理綱領に違反していないか? 2022.10.10
- 『防衛費増額をしたところで、どれだけの意味があるのか』中国総領事館の脅しツイート 2022.08.23
- 独立承認後の平和維持活動を口実としてウクライナに侵攻するロシア軍…対岸の火事では無い沖縄の事例 2022.02.26
- 沖縄の「米軍北部訓練場ヘリパッド移設工事反対派」による警官への暴言・脅迫を報道しないメディアと、警察を挑発して暴力を誘発させる事を推奨する東大教授 2021.12.01
- 沖縄で中国に有利な世論を形成し、日本国内の分断を図る中国:公安調査庁がはっきりと言及 2020.08.31
- スイスの「民間防衛」と現在の日本のマスコミ・メディアについて 2020.05.17
参考記事
- 空自のスクランブル1004回、対中国機が7割…昨年度は情報収集機・哨戒機の飛行増える
2022/04/15
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220415-OYT1T50263/amp/