中国空母に採用された電磁式カタパルト技術は日本から流出?スパイ防止法制定を急げ

近年、中国軍が著しい拡張をみせています。
海軍にいたっては、艤装中の「福建」が完成すれば三隻目となり、空母保有数でイギリスを抜きアメリカに次ぐ世界第二位となります。
その大きさもフランスのシャルル・ド・ゴールよりも大きいとされています。
なお、一隻目はウクライナから購入した「遼寧」で、沖縄近海を通過し太平洋でヘリの発着をさせる等、日本に対する威嚇に使われました。
この三隻目の福建に、電磁式カタパルトが採用されるという報道がありました。
空母から発艦・射出される戦闘機の周辺に水蒸気が立ち上っている映像を見たことがある人も多いかと思いますが、あれが従来型の蒸気式カタパルト。
新型の電磁式カタパルトはリニアモーターで駆動しており、従来の蒸気式カタパルトよりも小型化・高性能化されたとの事。
これまではアメリカの新鋭空母ジェラルド・R・フォード級航空母艦にしか搭載されていなかったものが、中国空母にも採用されるのです。
【産経新聞】中国空母は常時運用態勢へ 「福建」進水 2022/6/17
福建が装備しているとする電磁式カタパルトはこれまで、米空母ジェラルド・R・フォードだけが搭載しており引用:https://www.sankei.com/article/20220617-BZ3PFXWQLJLNVMRE7DQRFJRWX4/
空母が三隻となれば
- 任務
- 訓練
- 整備
をローテーションで運用する事ができ、常時一隻は作戦行動が取れるようになります。
そこへきて電磁式カタパルト採用で、より多くのミサイルや燃料を搭載した艦載機を飛ばす事ができるようになり、打撃力の向上に繋がります。
これでまた日本を取り巻く安全保障の状況が一段と厳しさを増した印象です。
電磁式カタパルト技術が日本から漏れた?
この電磁式カタパルト技術が、なんと日本から漏れたという指摘がありました。
日本にはスパイ防止法が無く「スパイ天国」と言われて久しいですが、何か事が起これば関係国からはやはり「日本から漏れた」と見られてしまうのでしょう。
【zakzak:夕刊フジ】米国の「最高機密」日本から流出か 中国空母に採用された最新技術 岸田首相のNATO首脳会議出席に中露が激怒、スパイ防止法の制定急げ 2022.6/21
日米情報当局関係者の情報は、こうだ。
「中国の空母『福建』が採用した『電磁式カタパルト』技術は、米国などの『最高機密』だ。米国は『日本から流出した』とみている」引用:https://www.zakzak.co.jp/article/20220621-IQUVUS325ZIOLC42EJAANZXX74/
これが本当に日本からの流出なのか真相は分かりませんが、スパイ防止法が無い日本はそのような目で見られる、というのは事実でしょう。
また、2022年6月12日放送のフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」に出演した自民党の高市早苗議員は以下のように「情報はだだ漏れだ」と語っています。
【FNNプライムオンライン】高市氏「スパイ防止法に近いものを経済安保推進法に組み込むことが大事」 2022年6月12日
高市氏は、「中国の国家情報法や会社法、中国共産党規約などを見ると、中国人民は国家情報工作に協力する義務がある。不正競争防止法では対応できず、情報はだだ漏れだ」と指摘。
「スクラムジェットエンジンや流体力学、耐熱素材技術などが中国で私たちを狙うかもしれない極超音速兵器開発に使われている」と技術の流出に危機感を示した。引用:https://www.fnn.jp/articles/-/374169
中国人民は国家情報工作に協力する義務がある
とありますが、これはプロのスパイのみならず、中国国籍を持つものなら誰でも共産党政府の言いなりでスパイになり得る事を意味します。これはやはりスパイ防止法が無くては防げないのでは。
さまざまな理由をこじつけてスパイ防止法に反対するマスコミ、野党、著名人が多くいますが、誰がどのように反対してきたかをきっちりと記憶しておく必要があります。
電磁式カタパルトのように、技術流出は、即、日本にとって直接の脅威となり得ます。
このような反対論者のせいで日本が脅威にさらされるなどは、あってはならないと思いませんか。
スパイ防止法については、また別の機会にとりあげたいと思います。
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