【偵察気球まとめ】米領空侵犯で撃墜された中国の偵察気球は日本にも飛来していた!マスコミがどう報道したかチェックしよう

【偵察気球まとめ】米領空侵犯で撃墜された中国の偵察気球は日本にも飛来していた!マスコミがどう報道したかチェックしよう

中国の偵察気球・高高度監視バルーンが、米本土モンタナ州の上空に飛来していたという。モンタナ州は北米大陸の中央に位置し、核弾頭を搭載可能な大陸間弾道ミサイルの発射基地や、核関連の機密施設が多数存在している。

中国側は中国の気球だと認めてはいるが「気象観測用」だと主張。しかし、そんな事は世界中の誰も信じないだろう。
もちろんアメリカ国防総省は「偵察気球」と断言し中国側の「気象観測用」という説明を完全否定。米空軍のパット・ライダー准将(おそらくこの方が国防総省の報道官)は気球は操縦可能なものだという。
BBCの報道によると、偵察用機器が搭載されているペイロード部分はスクールバス2~3台分の大きさで、気球そのものはもっと大きいのだそうだ。
ぱっと見の印象よりも、かなり大きい事が分かる。

2023年2月3日、ブリンケン国務長官は「わが国の主権を侵害するもの」「容認できない」として、5日、6日に予定されていた訪中を取り止めにした。
気球はその後4日、サウスカロライナ州沖の上空で米軍のF-22ラプターが発射した空対空ミサイルのサイドワインダーによって撃墜。落下した装置は回収され、解析に回されるという。

この対応が本来当たり前だが、何だか羨ましい。
日本では、2022年に中国によってEEZ(排他的経済水域)に巡航ミサイルを5発も撃ち込まれても林外務大臣は「強く非難し、抗議した」としか言わなかったし、やらなかった。この差は何だ。

ちなみに2月5日放送のTBS「サンデーモーニング」で司会の関口宏は「(戦時中に)日本がアメリカに風船爆弾を飛ばしていた事を思い出しました」と語っていたが、思い出さなきゃいけない事はそれじゃない。
忘れたと言うのなら思い出させてやろう。

中国の偵察気球は日本にも飛来していた!?

今回撃墜された中国の偵察気球だが、非常に良く似た気球が過去に日本でも何度も目撃されている。
2021年には東北地方や小笠原諸島、2020年にはまた東北地方、2019年には鹿児島。
その度に、徹底追求される事も無く、謎のまま終わってきた。この高度だと、いくら高高度といえど航空法が適用されるため、国交省へ事前に飛行計画を提出する必要がある。つまり無許可で飛んでいた訳で、外国からの飛来物だとすればこれは領空侵犯にあたる。
無論、アメリカがやったように撃墜して良い。 しかも高高度を飛んでいた割には肉眼ではっきり認識されており、相当な大型だと考えられる。
積載物やプロペラも確認されており、特徴が中国の気球と完全に一致している。
東北大学の准教授は、当時の風のデータをもとに分析した結果をこのように話している。

【TBC東北放送】アメリカで目撃“謎の気球”宮城の「飛行物体」も中国からの可能性「政府は真相を解明してほしい」 2023年2月3日
いろんなパラメーターを変えてやってもいずれも中国からやってきたとなるので、ほぼ間違いなく中国から来たんじゃないかと思います。

引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/7e9f58688c3518eab600faefa213b7879613b9ad

噂レベルでは言及されていたが、やはり中国からだったのか。
そんな2021年当時、フジテレビをキー局とするFNNはこんな記事を掲載していた。

  • 【FNNプライムオンライン】日本上空に出現した「謎の白い球体」ついに正体判明!“気象ゾンデ”に似ているが…まさかの真相は「地球一周?」 2021年9月22日
    https://www.fnn.jp/articles/-/242809?display=full

最後まで記事を読めば分かるが「アメリカから飛ばされたもので、ガールスカウトイベントを盛り上げるために”ノリで”飛ばしたバルーンが地球を一周したのでは」と結論付けている…
そんな馬鹿な。こんな事を大真面目にテレビ放送していた訳だ。
中国から飛ばされた可能性には一切言及せずこの結論なんである。
まさか、中国のカタを持ってわざとそんな馬鹿を言ったんじゃあるまいな?そう疑いたくもなる。

それにしても、気球の目撃が2019年、2020年、2021年と続き、2022年からは中国の新型の無人偵察機が沖縄本島〜宮古島間を抜けて太平洋を出るルートを往復するようになってきたが、前年までに気球を飛ばして日本側の反応を見ていた、という事はあり得ないだろうか?気球を撃墜しなかったから無人機を飛ばすようになったとは考えられないか?
今回のアメリカでの事件も、アメリカ側の反応を見ていたのでは…?
これは想像ですが。

まあ、中国は日本に対して無人攻撃・偵察機を飛ばし始める等、アメリカだろうが日本にだろうが、もう何でもやるんですね。

中国の言い分そのままを繰り返し報道する朝日新聞

この事件を受けて、早速朝日新聞は中国側の主張を垂れ流す中国目線の報道を連発しています。 アメリカ軍による撃墜は「過剰反応」なんだそうですよ。
何だかアメリカ側が悪い事をしたような書き方だと思いませんか?
「中国がそう言っているのは事実、それを報道しただけ」という事なんでしょう。しかし、それをそのまま伝える意図は何だ。
あからさまな印象操作なのでは?
朝日新聞デジタルサイトには、同じような論調の記事がいくつも掲載されています。
代表的な記事へのリンクを示しておきます。

  • 【朝日新聞】中国「武力は過剰反応だ」 米軍の気球撃墜、強烈な抗議の声明で反発 2023/2/5
    https://www.asahi.com/sp/articles/ASR253GTKR25UHBI004.html

ほか、こんな見出しの記事も掲載しています。 『気球撃墜、識者「振り上げた拳は下ろせない」』だそうですが、この振り上げた拳とはアメリカ側をさしていますよね?何故か、領空侵犯された側のアメリカに対して批判的な印象を受けます。

  • 【朝日新聞】気球撃墜、識者「振り上げた拳は下ろせない」 米中の緊張高まる恐れ 2023/2/5
    https://www.asahi.com/sp/articles/ASR255V3GR25UHBI00H.html

偵察機器搭載とみられる気球が領空を侵犯したので撃ち落とした訳でしょ。中国が言うような気象観測気球がルートを外れたというのが本当なら何故、中国は事前に通告しなかったのですかね。

何故かいつも中国側に優しい朝日新聞です。
日本のテレビ、新聞等のメディアが日頃どんな視点で報道しているかが良く分かる事例でした。

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