日本政府が導入予定の最新型トマホークを「型落ち」とデマの拡散をする東京新聞

日本政府が導入予定の最新型トマホークを「型落ち」とデマの拡散をする東京新聞

日本政府は、防衛力・抑止力強化のために米国製の巡航ミサイル「トマホーク」を取得予定だ。
陸上自衛隊では「12式地対艦誘導弾」の射程距離を伸ばす開発を進めていますが量産化〜実戦配備はまだまだ数年先と見られており、まずは海外のミサイルを導入した後、国産ミサイルを含めた配備を進める計画という事です。

トマホークは、ロケットで高高度にまで打ち上げた後は慣性で飛ばす弾道ミサイルとは違い、艦船から発射し比較的低高度をジェットエンジンで自由に飛べる「巡航ミサイル」です。侵攻する敵軍に対して、圏外の離れた領域から、安全かつ精密誘導で対処できる「スタンド・オフ防衛能力」を持っています。
離島の多い日本にはぴったりの兵器かもしれません。
まずはイージス艦に搭載し、その後他の護衛艦に展開するそうです。

しかもこの導入予定のトマホークは最新型のBlockⅤ(ブロック5)というもので、湾岸戦争時に使われていた型式とはもはや全くの別物です。
トマホークは常に改良・更新が続けられており、BlockⅤは2021年に登場し始めたばかりだそうで、電子的な妨害への対処能力が向上、敵防空レーダーから発見されにくく残存性もアップしているとの事。
岸田首相は2月15日の衆院予算委員会で「迎撃の回避可能」と話していましたが、この事を指していると思われます。
まさに「最新鋭」の巡航ミサイルですね。頼もしい!
さらに詳しく知りたい方は軍事ライターJSF氏の記事や、DefenseNews(英語)の記事を末尾に記しておくのでご参照ください。

「型落ち」トマホークと間違った情報で批判するマスコミ

この最新型トマホーク導入に対し、東京新聞や左翼脳に陥った人々は「型落ち」「格落ち」トマホークと呼び、批判しています。事例として、社会学者の上野千鶴子氏が登場する東京新聞の記事と、同じく東京新聞の望月衣塑子記者のツイートを見てみましょう。まずは上野千鶴子氏の方から。

【東京新聞】軍拡は日本と世界を滅ぼす道 「平和を求め、軍拡を許さない女たちの会」会見詳報 2023年2月9日
財源は増税で、米国製の格落ち武器を税金で買う

引用:https://www.tokyo-np.co.jp/article/230276

次に、東京新聞の望月衣塑子記者のツイートです。

これ、デマ拡散じゃないんですかね?
明らかな嘘、控えめに言っても誤情報ですよね。
90年代に湾岸戦争で使用されていたから、古いミサイルだと誤解したのかしら?
訂正、謝罪は無しでしょうか?

これは型落ち等と呼んで悪印象を広める印象操作・ネガティブキャンペーンの一種です。分かりやすい事例ですね。マスコミはこういう事をするんです。東京新聞の記事では、活動家グループの会見での主張を一方的かつ長々と紹介しています。 ニュースバリューがあるかどうか分からないそんなものより、トマホークBlockⅤ(ブロック5)の性能でも載せた方がよほど読者にとって価値がありそうですが。税金で買うんだから正しく知りましょうよ。

あと、いちいち事例はあげませんが「速度が遅い(亜音速である)のに購入を決めた!」とかいう難癖バリエーションも存在します。
じゃあ君らは、「最新型」の「極超音速」ミサイル導入なら諸手をあげて賛成するのか。そんな訳無いだろう。
どっちにしろ反対なんだから知ったような口をきくな。正直に、中国様がお怒りになるから導入はやめろ、とでも言っておれば宜しい。
そうすれば賛同はしないが、スジだけは通るぞ。

  • アイキャッチ画像はアメリカ海軍公式サイトから
    https://www.navy.mil/Resources/Photo-Gallery/igphoto/2002549672/

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参考記事

  • 最新鋭のトマホークBlockⅤ、速度が遅い巡航ミサイルの価値 2022/12/29
    https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20221229-00330490
  • The US Navy has an upgraded Tomahawk: Here’s 5 things you should know Dec 15, 2020
    https://www.defensenews.com/naval/2020/12/14/the-us-navy-has-an-upgraded-tomahawk-heres-5-things-you-should-know/

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