JAXAロケット打ち上げ中止で「それは一般に失敗といいます。ありがとうございまーす」と捨て台詞を吐き日本の先端技術開発を愚弄する共同通信

2023年2月17日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は種子島宇宙センターで予定されていた次世代主力ロケット「H3」の試験1号機の打ち上げが中止となった。
中止の理由としては、カウントダウンが始まり第1段のメインロケット点火後に異常を検知、固体補助ブースターが点火されなかったというものだ。
JAXAは、H3プロジェクトマネージャーの岡田匡史氏が記者会見を開きましたが、この記者会見での共同通信記者のインタビューが波紋を呼んでいます。
炎上した共同通信のインタビュー
共同通信の鎮目宰司(しずめさいじ)記者は、岡田プロジェクトマネジャーに対し誘導尋問するかのように執拗に「中止でなく『失敗』だったのでは」と食い下がっているのだ。
安全に止まる設計になっていて、その設計の中で止まっていると説明されても、何とか失敗という言質を取ろうとする異様な光景が続き、最後には鎮目記者の「わかりました、それは一般に失敗といいます。ありがとうございまーす
」で終わる。
この様子はJAXAが公開している記者会見動画で見る事ができる。
以下の動画の30分54秒あたりからだ。
該当部分をテキスト化してみよう。
JAXA「ある種の異常を検知したら止まるようなシステムの中で、安全、健全に止まっているのが今の状況です」
共同通信「わかりました、それは一般に失敗といいます。ありがとうございまーす」
何だこの捨て台詞は。
異常を検知したら止まる設計になっていた。
その技術的側面をもってこれを中止とみるか、失敗とみるかだ。ここは純粋に科学的・技術的観点から表現すれば中止で良いと考える。
しかし、記者が「失敗」というワードを使ったとしても「失敗は成功のもと」というような前向きなニュアンスだったらあそこまで叩かれなかっただろう。
そんなこんなを踏まえたうえで、だ。あの記者はやり取りの中で何度も「失敗」という言質を取ろうとし、それが無理そうだとなると「わかりました、それは一般に失敗といいます。ありがとうございまーす」と捨て台詞をはいて逃げたのだ。
だからこそ炎上した。
共同通信はインタビュー前に「失敗」と書いた記事を配信していたから、誤報とならないように「失敗」という文言にこだわったのだ、と擁護する声もあるようだが、そんな事でうろたえるタマじゃないだろう。第一、事の本質はそこじゃない。
同じ言葉でも、言う人が違えば受ける印象も変わる。共同通信が失敗と言うからには、どう取り繕っても悪い意味でしか受け止められない。
共同通信の日頃の報道姿勢を見ている者としては、あの物言いには明確な悪意が感じられた。日本の先端技術をディスる事が目的だった、とする方がしっくりくる。悪印象を広める印象操作としか思えない。(これは私の感想です)
延期が長引けば宇宙開発事業で当然他国におくれをとるかもしれない。
共同通信はそれを期待しているかのようにも見える。
それと、垣間見える新聞記者のエリート意識、特権意識だ。あの謎の上から目線は何だろう。民を正しい道に導いてやろう、とでも思っているのか。
「特定」学者やジャーナリストに何故か「失敗」派が多い
この動画を見て、頭に来ない人間など居ないだろうと思うが、やはり世界は広い。
あんな記者の肩を持つ奴もいるのだ。
「安倍をたたき斬ってやる!」で有名な山口二郎氏。
大本営発表シンドロームって…戦前・戦中の事を持ち出し、無理矢理にでもこじつけて叩きたい性根って一体何由来なのでしょうか。
各社の記事の見出しは、「打ち上らない」といういささか奇妙な言葉。なぜ、打ち上げ失敗と書かないのだろう。大本営発表シンドロームの現れか。 https://t.co/B115iFLhWS
— 山口二郎 (@260yamaguchi) February 17, 2023
ウイグルジェノサイド問題について「私ができるのはほんのわずかで、全ての問題には到底関われません」と完全スルーの江川紹子氏。
「失敗」か「中止」か。後者は、何らかの判断があって止めたニュアンス。でもJAXAは「失敗とは考えていない」と。メディアも「失敗」との言葉を避けている。失敗を失敗と認め、失敗から学んで次につなげればよいのでは…という気がするが。
— Shoko Egawa (@amneris84) February 18, 2023
特定の方向性の方々に「失敗」と言いたがる人が多いのは何故だろう?
共同通信の記事は全国の地方紙に配信されている
なお、共同通信が配信した記事はこちら。見出しにも「失敗」と明記されているが、四大紙(読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞)、時事通信、NHK等は全て「中止」となっている。
- 【共同通信】H3ロケット1号機発射「失敗」 固体ブースター着火せず 2023/02/17
https://nordot.app/999130035891781632
全国紙である四大紙が「中止」表記だったとしても、共同通信の記事配信を受けているのは全国津々浦々の地方紙だ。
今回の「失敗」記事の配信は、結果的に全国にばら撒かれている。
それでは、各地方紙をピックアップしていくつか見てみよう。
- 【北海道新聞】H3ロケット1号機発射「失敗」 固体ブースター着火せず 2023年2月17日
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/803357 - 【新潟新聞】H3ロケット1号機発射「失敗」 固体ブースター着火せず 2023/2/17
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/177343 - 【静岡新聞】H3ロケット1号機発射「失敗」 固体ブースター着火せず 2023.2.17
https://www.at-s.com/news/article/national/1195127.html - 【京都新聞】H3ロケット1号機発射「失敗」 固体ブースター着火せず 2023年2月17日
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/biz/974477 - 【高知新聞】H3ロケット1号機発射「失敗」 固体ブースター着火せず 2023年2月17日
https://www.kochinews.co.jp/article/detail/629747 - 【熊本日日新聞】H3ロケット1号機発射「失敗」 固体ブースター着火せず 2023年2月17日
https://kumanichi.com/articles/950598 - 【沖縄タイムス】H3ロケット1号機発射「失敗」 固体ブースター着火せず 2023年2月17日
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1105355
このように、日本全国北から南まで一言一句同じの「失敗」記事で埋まっている。全国紙に対して地方紙はそのエリア毎にかなりの発行部数を誇っており、世論形成にも大きな影響力を及ぼしている。
その全国の津々浦々の地方紙の紙面上でこのような偏向報道を繰り返しているのが共同通信だ。このやり口をしっかり伝えておきたい。
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