秋田県で過去最悪の熊被害、メガソーラーの森林伐採による生息域の縮小が一因か?

秋田県で過去最悪の熊被害、メガソーラーの森林伐採による生息域の縮小が一因か?

2023年、秋田県でクマによる被害が過去最多・最悪となっている。
熊は市街地・住宅街など人の生活圏内にまで現れるため猟友会のハンターによって駆除されているが、動物愛護の一部の団体などから自治体へ苦情・抗議の電話が寄せられているという。
ハンターの個人情報を特定する輩まで現れたそうで、部外者ながら実に腹立たしい。

熊被害が増えている要因として、ブナの実の大凶作による餌不足、生息域の縮小、人の生活圏内での活動に慣れてしまった、またはその複合的な理由などがあげられている。

メガソーラーで環境破壊?

【画像】メガソーラー

メガソーラーとは、1,000kW=1メガワット以上の発電容量を持つ、大規模な産業用太陽光発電施設だ。
面積で言えば1,000kwあたり2ha(ヘクタール)=約20,000平方メートル程度となり、広大な敷地が必要となる。
建設用地はゴルフ場跡地などが活用されてはいるが、森林伐採や里山が犠牲になっている面もあるだろう。
この環境破壊は、熊の生息域の縮小や減少の要因の一つとなる可能性があるのではないか。
特に森林は熊などの野生動物の生息域として重要な役割を果たしている。
森林の断片化や縮小によって熊の食物源や隠れ家が制限され、生息数の減少や生態系のバランスの変化にもつながるかもしれない。

東北地方で拡大するメガソーラー

【画像】東北地方 秋田県

東北地方全域で見てみると、山間部での風力発電を含む再エネ開発の面積は、東京ドーム1200個分に相当するという。
熊被害が過去最悪に拡大した秋田県は、積雪や日照量でソーラー発電に向いていないイメージがあるが、当初の事業計画を超える平均発電量を叩き出している。

資源エネルギー庁の2022年10月の資料によれば、国土面積あたりの日本の太陽光発電導入容量は、なんと主要国の中で最大だそうだ。
これは熊被害の拡大に無関係なのか?

実際、福島県福島市ではハゲ山が増えたり熊などの危険動物が出没するようになり、「ノーモアメガソーラー宣言」を公表したそうだ。

  • 【集英社オンライン】太陽光発電にNO! 福島市が「ノーモア メガソーラー宣言」を公表した理由。住民は「自然破壊でクマなどの野生動物が出没」「土砂災害が起きれば孤立集落に」 2023.09.09
    https://shueisha.online/newstopics/160558

二酸化炭素(CO2)の削減を目指して、二酸化炭素の吸収源である森林などを犠牲にするのは本末転倒も甚だしい。
また、太陽光パネルのほとんどは中国製だという報道もある。(その中にはウイグルでの強制労働で作られたパネルもあるだろう)
一体何のために導入するのか。

再エネ激推しで反原発のマスコミが、熊被害と関連付けて報道する事はこれからもほぼ無いだろう。

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参考記事

  • 【NHK】「背後から突然クマが…」クマ被害過去最悪 目撃情報に異変も 2023年10月26日
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231026/amp/k10014238051000.html
  • 【産経新聞】東北山間部での再エネ開発、東京ドーム1200個分 2022/7/30
    https://www.sankei.com/article/20220730-F4FMFBX5GJIOXGR6CKCV6XEGGA/
  • 【資源エネルギー庁】国内外の再生可能エネルギーの現状と 今年度の調達価格等算定委員会の論点案
    https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/078_01_00.pdf

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