日本政府のトマホーク購入、トマホーク搭載潜水艦新造と、米軍嘉手納基地へのF-22巡回駐留に見る中国の脅威

台湾海峡の危機は年々高まっているといいます。
とくに危ないのが中国共産党の習近平国家主席の3期目の任期の終わりの2027年、この時期までに「台湾統一」のために侵攻するのではないかとの説もあります。
その際には、尖閣諸島、沖縄周辺の島嶼を攻撃される恐れもあります。
もしそれが本当ならば、日本はここ数年でどんな準備が出来るのか。
そんな中国の動きに備えるかのように、日本政府はアメリカ製の巡航ミサイル「トマホーク」の購入を米国に打診したというニュースが流れました。
トマホークは湾岸戦争でもピンポイント攻撃や様々な作戦で使われた実績があり、信頼性の高い精密誘導・長距離ミサイルです。
陸上自衛隊では「12式地対艦誘導弾」の射程距離を伸ばす開発を進めているそうですが、量産・実戦配備は早くて2026年とも言われており、政府はそれでは危機に間に合わないと判断したのでしょうか。
以下は読売新聞の記事です。
- 【読売新聞】米巡航ミサイル「トマホーク」購入、日本政府が詰めの交渉…抑止力強化に不可欠と判断 2022/10/28
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20221027-OYT1T50301/
その説を補強するかのように、沖縄県の嘉手納基地の老朽化したF-15を退役させアラスカのステルス戦闘機F-22ラプターを半年程度の頻度でローテーション配備させる「巡回駐留」も始まるそうです。
より高性能なF-22が来年からやってくる事で抑止力向上に繋がれば良いのですが。
- 【時事通信】嘉手納の米空軍飛行隊「巡回駐留」へ 対中国にらみ懸念の声―英紙報道 2022年10月27日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022102701229&g=int
更に、政府はトマホーク搭載潜水艦の新造も検討しているとの事。
- 【読売新聞】トマホーク搭載の潜水艦を視野、「実験艦」新造を検討…防衛大綱に開発方針記載へ 2022/10/29
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20221028-OYT1T50272/
また、習近平は軍部での非公開会議で『沖縄県・尖閣諸島や南シナ海の権益確保は「われわれの世代の歴史的重責」だ
』として自らの最重要任務であるとする発言をしていた事が判明。
- 【共同通信】尖閣諸島確保は「歴史的責務」 習近平氏、軍内部会議で発言 2022/10/29
https://nordot.app/959062140065136640
完全に中国は、尖閣侵攻をする気です。
後は「いつするか」だけでしょう。
2022年10月27日から29日のたった3日の間にこのような重要な動きが相次いで報道された事で、中国の脅威を再認識出来た気がします。
事態はかなり逼迫してきていると思われます。
にも関わらず、マスコミと野党は連日、統一教会のスキャンダルを追求するばかり…
我々庶民に出来る事は、このような情報を拡散し、国防を疎かにする駄目政党には票を入れないように常々訴えかける事ぐらいしか無いのですかね。
参考リンク
- 悪化する台湾・尖閣情勢と、またもトマホーク導入に「旧型」とケチをつける東京新聞 2023.10.26
- Jアラートに反対する日本共産党…日本人の命を脅かす弾道ミサイルよりも、日本の軍備増強・オスプレイを不安がる 2022.10.06
- 中国軍偵察・攻撃型無人機、沖縄本島・宮古島間を通過…増加の一途を辿る中国・ロシアの脅威 2022.07.27