迎撃困難な「極超音速兵器」の配備を進める中国、北朝鮮…専守防衛が崩壊する中、敵基地攻撃能力にも反対する野党と公明党

迎撃困難な「極超音速兵器」の配備を進める中国、北朝鮮…専守防衛が崩壊する中、敵基地攻撃能力にも反対する野党と公明党

2021年11月25日、中国国防省の報道官は定例記者会で、極超音速兵器である新型弾道ミサイル「東風17」を既に配備していると発表したそうです。

アメリカ、中国、ロシアは新兵器の「極超音速兵器」の研究開発を競うように進めていましたが、 中国の技術力は予想以上に進歩していたようです。

この「極超音速(ハイパーソニック)兵器」は音速の5倍のマッハ5以上のスピードで飛行し、従来のミサイル防衛網では迎撃が困難で、戦いの在り方を変える「ゲームチェンジャー」であると言われています。

英紙フィナンシャル・タイムズによると、既に中国は2021年の7月か8月頃には南シナ海上にて発射実験を実施していたようです。

【日経新聞】中国の極超音速兵器、南シナ海でミサイル発射か FT報道 2021年11月22日
7月下旬の中国による極超音速兵器の発射の際に、滑空中に分離する形でのミサイル攻撃実験が南シナ海上空で行われたことがわかった。英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)が21日報じた。
〜中略〜
音速の5倍にあたるマッハ5以上のスピードで飛行するうえ、機動性が高く、既存のミサイル防衛システムでは追跡や迎撃が困難とされる。

引用:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB220PO0S1A121C2000000/

9月には北朝鮮も発射実験を実施したとの事。

【日経新聞】極超音速兵器とは マッハ5以上で飛行、戦闘を一変 2021年10月29日
音速の5倍にあたるマッハ5以上の「極超音速」で、弾道ミサイルとは異なる低い軌道を長時間飛行する。機動的で変則的な動きをすることから、従来のミサイル防衛システムでは迎撃が極めて難しい。
~中略~
北朝鮮も21年9月、兵器開発機関である国防科学院が極超音速ミサイルの発射実験を実施した。北朝鮮メディアによれば、実験では燃料部分の安定性も確認され、移動式発射台を使って任意の場所から撃てる能力を着々と向上させている。

引用:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB291W40Z21C21A0000000/

既に北朝鮮は迎撃を困難にするために通常より高い高度でミサイルを打ち上げる「ロフテッド軌道」をとるミサイルの実験を進めていましたが、更に極超音速兵器の開発も進めていた訳で、脅威度がますます高まってきています。

  • 日本のミサイル防衛事情と自民党の「国民を守るための抑止力向上に関する提言」、及びメディアの反応について 2020.08.08
    https://houdou-shinai-jiyu.net/manipulation/2020/08/article-missile-20200808.html

核搭載も可能で迎撃どころか探知すら困難な極超音速兵器、まさに「撃たれたら終わり」であり、これはもう本格的に専守防衛論が成り立たなくなってきているのではないか。

敵基地攻撃能力保有については、自民党、維新以外はほぼ否定的

撃たれたら終わりである以上、当然のように敵基地攻撃能力保有の議論が出てきそうなものですが、自民党、維新以外はほぼ否定的・消極的な状況です。
自民と連立を組んでいる公明党もそうですね。
参考までに東京新聞の記事のリンクを張っておきます。

ただ、実際にはミサイル攻撃を受けるとするなら、敵領土内を動き回る移動式発射装置や水上艦/潜水艦/航空機から発射されるであろう事を考えると本来は敵基地攻撃能力だけでなく「抑止力としての強力な報復能力」も含めて選択肢に含めるべきでしょう。

また、日本共産党の主張は以下の通りです。
赤旗から引用してみましょう。

【しんぶん赤旗(日本共産党)】「敵基地攻撃」/攻撃で日本が戦場に/犠牲と大軍拡もたらす 2021年10月26日
「基地」存在せず
 そもそも、「敵基地攻撃」というものの、何をもって「基地」というのでしょうか。

 北朝鮮には中距離弾道ミサイル「ノドン」など、日本を射程圏内に収めたミサイルが無数に配備されていますが、ほとんどは車両や列車型など、移動式ランチャーから発射されます。さらに、北朝鮮は最近、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を洋上から発射。「基地」から発射される弾道ミサイルは、ほぼ皆無といえます。

引用:https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-10-26/2021102602_02_0.html

共産党も良くわかってるじゃないですか。しかしそのうえで、彼らは「外交的解決こそ」と続けて主張しており、最悪の事態に備える考え自体を放棄している事がよく分かります。
外交的解決を図ろうとするのは当たり前で、誰もその事自体は否定していません。最大限努力すべきでしょう。
それでもなお、最悪の事態には備えておくべきだろうという話しです。
共産党は離島のミサイル防衛強化にすら反対しています。以下は当サイトの過去記事です。

国民の命、財産を守れないような”最悪の事態に備えない”党には退場してもらいたい。


アイキャッチ画像はSammy-SanderによるPixabayからの画像です。
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