北朝鮮ミサイル「防衛も避難も無駄、解決策は対話のみ」と説く東京新聞…避難方法を正しく伝えろ!

北朝鮮ミサイル「防衛も避難も無駄、解決策は対話のみ」と説く東京新聞…避難方法を正しく伝えろ!

2022年、北朝鮮のミサイル発射は過去最高の37回、Jアラートが発出されたのは2017年以来5年ぶりだったという。2023年に入ってからも毎月のように北朝鮮はミサイルを発射し、Jアラートも既に何度か発出されている。
国連安全保障理事会では北朝鮮に対して「弾道ミサイル技術を使った全ての発射」を禁止しており、マスコミの皆さんが大好きな国連の決議違反である。

これに対して政府はミサイル防衛の拡充だけでなく、いざミサイルが着弾するという場合の避難・対処方法の周知もしているが、イマイチ国民の中に浸透している感じがしない。
マスコミ、メディアが正しく伝えていないからだと考えている。

その一例が東京新聞の2023年4月15日の『ミサイルから避難、ってどうすれば… 「頑丈な建物や地下」は足りる?地下施設がないところでは?』という記事だ。
記事タイトルだけを見ると、ミサイルからの避難方法や対処方法を教えてくれる内容のように思えるが、全くそのような内容ではない。それどころか、以下のような「それはあなた(記者)の感想ですよね」とでも言いたくなるような文章だった。
箇条書きにするとこのような内容だ。

  • 避難に適する地下避難施設は4%しかない
  • 漁師は逃げ場が無い
  • 施設に避難したって直撃したら被害甚大
  • 迎撃は難しい
  • 抑止力は効果薄い

等と延々と書き連ね、解決策は「危機を煽らず対話のみ」と締め括られている。
例として東京新聞をあげたが、日本の大手マスコミ・メディアは概ねこのような論調だ。

  • 【東京新聞】ミサイルから避難、ってどうすれば… 「頑丈な建物や地下」は足りる?地下施設がないところでは? 2023年4月15日
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/244190

弾道ミサイル落下時の行動について

内閣官房と、全国の地方自治体は「弾道ミサイル落下時の行動について」という以下のような行動指針を示しています。

  • 屋外にいる場合…近くの建物の中か地下に避難
  • 建物がない場合…物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る
  • 屋内にいる場合…窓から離れるか、窓のない部屋に移動する

引用 国民保護ポータルサイト 弾道ミサイル落下時の行動について
https://www.kokuminhogo.go.jp/kokuminaction/index.html

というものです。

弾道ミサイルが着弾するという極限状態なのですから、何かをすれば100%安全、というものではありません。それでも、ほんのわずかでも、例え0.1%だったとしても、生き残れる確率が高くなる行動をしましょう。
何も地下施設でなくても良いのです。爆風や破片から少しでも身を守れるかもしれない場所に移動しましょう。
運悪く着弾地点に居れば助からないでしょう。しかし、その周辺であれば生き残れる可能性はあります。
諦めたらそこで終わりです。

核弾頭搭載かもしれない

弾道ミサイルには核弾頭が搭載されている可能性もあります。その場合は、爆風や破片ではなく、強烈な熱波や放射線が第一波として襲いかかってきます。道端の側溝でも、地面の窪地でもかまいませんので、そこに伏せましょう。第一撃目の熱波をかわせる可能性はあります。
これは私の妄想ではなく、有名なスイス政府の書籍「民間防衛」に示された行動指針です。
少しでも生き残る可能性を上げましょう。

また、内閣官房の行動指針には以下のような記述もあります。

  • 屋外にいる場合…口と鼻をハンカチで覆い、現場から直ちに離れ、密閉性の高い屋内または風上に移動する
  • 屋内にいる場合…換気扇を止め、窓を閉め、目張りをして室内を密閉する

これはやはり核物質、またはその他の生物化学兵器を想定したものでしょう。
この指針に従って少しでも生存する可能性を上げましょう。

東京新聞は『ミサイルから避難、ってどうすれば…』というタイトルの記事を書くならこれぐらいの内容は記述するべきだ。
あれも無駄、これも無駄、とやって国民を危険に晒すな。

ミサイル防衛・迎撃は本当に効果が薄いのか?

東京新聞は「ロフテッド軌道」や「飽和攻撃」等の迎撃しにくい攻撃手法をあげ、だからいくら防衛網を敷いても無駄だとでも言いたげだ。
しかし、本当にそうか?

ウクライナはロシアの極超音速ミサイル「キンジャール」に対して米国製の地対空ミサイル「パトリオット」で迎撃し、撃墜に成功している。
極超音速ミサイルは音速の6倍とも言われる高速で飛翔し、これまでのミサイル防衛網で迎撃は不可能と見られていた。それで撃墜に成功したというのだから頼もしい。
ミサイル防衛網がそれなりに有効だというのは実戦で証明された。

防衛を疎かにする方向に誘導している?

東京新聞は『必要なのは「外交で解決図る姿勢」』だと訴えるが、そんな事は当たり前だ。誰も外交を疎かにせよ、とは言っていない。
政府は外交・対話を最大限にやったとしても、一方で日本国民の生命・財産を守るために最悪の場合に備える必要がある。

「交通事故を起こさないために必要なのは安全運転だ。衝突防止機能や保険は必要無い」と言っているようなものだ。

最後に、日本の防衛力を削ごうとする野党やマスコミ、活動家らに関する記事を関連記事にあげておくのでぜひ参照ください。

関連記事

参考記事

  • 【NHK】ウクライナ国防相 “ロシアのミサイルすべて迎撃” 対抗に自信 2023年5月17日
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230517/k10014069441000.html

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