沖縄本島と宮古島の間を通過していた中国の無人機、台湾封鎖演習で弾道ミサイルの精密誘導をしていた可能性が!

沖縄本島と宮古島の間を通過していた中国の無人機、台湾封鎖演習で弾道ミサイルの精密誘導をしていた可能性が!

自衛隊統合幕僚監部の2023年1月19日の報道発表によると、中国軍の偵察型無人機(BZK-005)が東シナ海から飛来。
沖縄本島と宮古島との間を通過して沖縄南方の太平洋に出るルートを往復したそうです。
航空自衛隊の南西航空方面隊は戦闘機を緊急発進させて対応。

【防衛省】統合幕僚監部 報道発表資料 令和5年1月19日
中国軍機の動向について
【画像】中国軍の偵察型無人機(BZK-005)が飛来したルート

引用:https://www.mod.go.jp/js/pdf/2023/p20230119_03.pdf

共同通信の報道によると、同日、中国海軍の情報収集艦が同じように沖縄本島と宮古島との間を通過し、太平洋へ入ったという。

中国軍の無人機通過のニュースは今年3回目

防衛省による無人機通過の報道発表は今年に入って早くも3回目。
2023年は元旦から新型機が通過しており、今年に入ってすぐに記事にしました。
詳細はこちら。

中国の偵察・攻撃型無人機が単独で沖縄本島・宮古島間を通過するのは、昨年2022年7月から始まりました。それ以来、何度も通過してきており、常態化しつつあるのではないでしょうか。

中国の無人機が弾道ミサイル着弾に関与!

2022年8月4日、訪台していたペロシ米下院議長が台湾を発った後、中国は台湾封鎖の大規模演習を実施しました。
弾道ミサイルを撃ち台湾上空を飛び越えさせ、日本の排他的経済水域(EEZ)に弾道ミサイルを5発も撃ち込んできました。

防衛省のNIDS防衛研究所の資料によると、この演習で偵察・攻撃型無人機 「TB-001」と偵察型無人機「BZK-005」が弾道ミサイルでの攻撃に使われた可能性があるとの事です。
無人機についての中国の公式発表、報道、実際の飛行航跡などを分析すると、どうやら弾道ミサイルの着弾に関与していたらしい。
着弾の様子のリアルタイム中継や、精密射撃のため無人機を介しながら終末誘導まで実施していた可能性まであるという。
興味のある方は、長文ですがぜひ以下を参照ください。

  • 【防衛省NIDS防衛研究所】中国の無人機 TB-001 が弾道ミサイルの着弾に関与していた可能性について 2022年10月4日
    http://www.nids.mod.go.jp/publication/commentary/pdf/commentary239.pdf

近年では中国軍のセンシング技術は飛躍的に向上しているし、膨大な数の無人機を製造、一部は輸出されている。
今後はAI搭載の自律飛行型の無人機の登場も予測されており「周辺国は抜本的に防衛戦略を見直す時期にきているのかもしれない」と締め括られている。
何度も飛来している中国の無人機が弾道ミサイルの精密射撃に関与していたとは。
ただ飛んでいるだけではないのだ。台湾・日本攻撃のための準備を着々と進めている。防衛省のこの研究が何故大きなニュースにならないのだろう。

ちなみに、2023年1月19日の無人機通過について、新聞四大紙では産経新聞だけがとりあげています。

  • 【産経新聞】中国無人機が沖縄通過 防衛省、収集艦航行も確認 2023/1/19
    https://www.sankei.com/article/20230119-XUWI2LYERBJ2FM2OUPZ46MJWS4/

朝日新聞、毎日新聞、読売新聞はスルーですね。
Google検索、サイト内検索でも記事ヒット無し(2023/1/22現在)。
何か知られたら困る事でもあるのか。

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