【中国の出先機関・秘密警察拠点】自民議員の中国人秘書の書類送検を報道しないマスコミ

自民党の松下新平・参院議員の「外交顧問兼外交秘書」で参院議員会館の「通行証」まで持っていた中国人女性が詐欺容疑で書類送検された。

この中国人女性は、社団法人『日本福州十邑社団聯合総会』の元常務理事で、同法人が入居する十邑会館（JUO HOTEL）ビルは、かねてより「中国の出先機関」「秘密警察拠点」の一つとして、公安がマークしていたという。
『日本福州十邑社団聯合総会』を隠れ蓑に、中国の秘密警察拠点が活動していたと目されている。
松下議員は、この法人の顧問を務めていた。

不可解なのは、いつもなら政府自民党をたたくためなら何でもする立憲民主党、共産党などの野党や朝日新聞をはじめとした大新聞、テレビなどのメディアが揃って口をつぐんでいる事だ。

何が起こっているのか？

各国に進出する中国の「闇の」出先機関

数年前から中国共産党当局は、日本、アメリカ、カナダ、欧州、南米、アフリカで独自の海外派出所である「海外警察サービスセンター」を設置している。

スペインに本部を置く人権団体の「セーフガード・ディフェンダーズ」が公開した報告書によると、50カ国以上の計約100カ所に警察拠点が確認されている。
ちなみに、日本には東京、名古屋にその拠点があるそうだ。

もちろん、密かに他国に警察の出先機関を設けるのは国際法違反で、その国の主権を侵害する行為だ。
実際、アメリカではニューヨークでの闇警察開設に関わったとして、中国系米国人2人を23年に逮捕している。

日本を見てみると、出先機関の存在は明らかなのに直接的には何も手出しを出来ずにいる。
形ばかりの「抗議」を中国に伝えただけだ。

実態はスパイ組織なのでは？

【画像】国会議事堂とスパイのイメージ

もともとは海外に逃亡した中国人や政治犯らを強制的に帰国させる、反体制派への圧力を加える組織である。自国での弾圧を海外へ進出させている。

帰国の説得に応じたようにみせかけているが、連座制による家族への処罰を持ち出すなど、実態としては強制送還である。

場合によっては中国人同胞の監視をさせる事もあるというから、これは純然なスパイ組織ではないのか。
セキュリティクリアランス制度でもまだ足らない。日本では現在、スパイ活動そのものを処罰する法律が無い。

自民党の小野田紀美議員は「スパイ防止法に反対する者はスパイ」と言っていたが、まさにその通りだと思う。他国には普通にあるスパイ防止法を、日本でだけ導入するなという主張自体、意味が分からない。
スパイの味方をしているとしか思えないが。

自民議員との関わりを報道しない野党・マスコミ

そこへ来て、冒頭の松下参院議員の元秘書の中国人女性の書類送検である。

松下議員は同女性を事務所の「外交顧問」として行動を共にし、外務省や経産省の役人からのレクにも同席させていたというから、重要情報の漏洩が無かったのか気になるところである。

ところが、これがトップニュースにもならず、表立って追求するのが産経新聞、週刊誌、国民民主党代表の玉木議員ぐらいしか居ないのは何故なのか？

警視庁公安部の手柄であると同時に深刻な現状が明らかになったと言える。松下新平議員以外にも、どこまで与野党の議員に影響が及んでいたのか徹底的に捜査してもらいたい。松下議員も自ら捜査に協力し説明すべきだ。
自民党参院議員“元秘書”の「中国人美女」がついに書類送検 https://t.co/FsWvsMwkF5
— 玉木雄一郎（国民民主党代表） (@tamakiyuichiro) February 24, 2024

派閥のケチな裏金なんかより、自民党議員の中国秘密警察拠点との関連の方がよほど重要な問題ではないのか。

立憲民主党、共産党、社民党などの野党、朝日新聞、毎日新聞、東京新聞はどこへ行った？
中国の脅威が表沙汰になるのを避けているのか、はたまた他の野党も既に取り込まれているのか？

これぞまさしく報道しない自由というものだろう。
通りで揃いも揃ってスパイ防止法に反対する訳だ。そのまま踏み絵としての効果があったと思えば良いのか。

戦狼中国の対日工作

参考記事

【文春オンライン】「両手一杯の荷物を抱えて2人で…」松下新平参院議員と中国人秘書の‶親密写真”《公安部外事二課が詐欺容疑で書類送検》　2024年02月28日
https://bunshun.jp/articles/-/69248
【デイリー新潮】自民党参院議員“元秘書”の「中国人美女」がついに書類送検　捜査のウラにあった中国「秘密警察拠点」と重要法案の存在　2024年02月23日
https://www.dailyshincho.jp/article/2024/02231101/
【デイリー新潮】自民党議員が警視庁マークの「中国人女性」に溺れて首相に紹介　夫婦関係は危機に、情報漏洩リスクも　2022年11月09日
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/11091132/
【BBC】中国、警察の出先機関を外国で設置か　オランダが「違法」と非難　2022年10月27日
https://www.bbc.com/japanese/63396068
【産経新聞】米、中国の「海外派出所」を初摘発　逮捕の２人、捜査妨害や嫌がらせも　2023/4/1
https://www.sankei.com/article/20230418-47WYKOLGCJIFBFXD5QUONDR6PI/