中国通信機器大手ファーウェイが、オランダ最大の通信事業者を盗聴可能な状態だった

中国通信機器大手ファーウェイが、オランダ最大の通信事業者を盗聴可能な状態だった

ウイグル弾圧や、通信機器に「バックドア」が仕掛けられている等で、アメリカからの制裁対象となっている中国通信機器大手のファーウェイ(Huawei)がオランダ最大の電気通信事業者を盗聴可能な状態だったというニュースが流れていました。

そして、オランダの前にアメリカの状況から。 アメリカの連邦通信委員会(FCC/放送通信事業の規制・監督を行う)は、中国企業5社、

  • 華為技術(ファーウェイ/Huawei)
  • 中興通訊(ZTE)
  • 無線機大手の海能達通信(ハイテラ)
  • 監視カメラ大手の海康威視数字技術(ハイクビジョン)
  • 大華技術(ダーファ)

の機器とサービスがアメリカの国家安全保障に脅威を与えると名指ししている。

アメリカでは、公的な金を使って通信サービスを提供する事業者は、この5社の製品は使ってはならない。
特に厳しく制限されるのは、華為技術(ファーウェイ/Huawei)、中興通訊(ZTE)である。この2社は全て制限される。

これはつまり、ファーウェイ、ZTEをはじめとした中国5社の通信機器・サービスが、中国のスパイ活動に利用される可能性がある事を意味している。

今回、オランダの通信事業者KPNのネットワークの「管理者権限」をファーウェイの従業員が有している事が判明、ファーウェイは盗聴する能力を有していたと報道されている。

恐ろしい事にKPN常駐のファーウェイ社員は建物内や中国の両方から、KPNの電話番号を使った通信を無制限に盗聴できたそうである。

オランダでは2019年にファーウェイが大手通信キャリアのデバイスにバックドアを仕掛け、データ収集をしていたのではないかという報道があった。
オランダの諜報機関AIVDは、このバックドアと中国政府のスパイ活動の関連を調査しているという。

ファーウェイ製品の危険性を再認識していただければ、と思います。

関連リンク

参考記事

  • 【GIGAZINE】Huaweiがオランダ最大の電気通信事業者を盗聴できる状態だったことが判明 2021年04月19日
    https://gigazine.net/news/20210419-huawei-able-eavesdrop-dutch-mobile-kpn/
  • 【東洋経済オンライン】米FCC、中国企業を「安全保障上の脅威」に指定 ファーウェイ、ハイクビジョンなど5社が対象 2021/03/24
    https://toyokeizai.net/articles/-/417875
  • 【Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)】オランダでファーウェイ製品の「バックドア」発見、政府が調査 2019/05/20
    https://forbesjapan.com/articles/detail/27317
  • 【読売新聞】「中国のスパイ活動に悪用される恐れ」…米、ファーウェイ調達禁止決定 2020/07/01
    https://www.yomiuri.co.jp/economy/20200701-OYT1T50131/

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