訪中団のパンダ外交の成果は中国海警局のヘリによる日本領空侵犯だった

訪中団のパンダ外交の成果は中国海警局のヘリによる日本領空侵犯だった

元々パンダというのは今で言うレッサーパンダの事だった。
ところが後にチベット高原周辺に生息する白黒のジャイアントパンダが見つかって以降、こちらがパンダと呼ばれて元のパンダはレッサー(劣った、小さい)と呼ばれるようになった。可哀想なやつである。
中国がチベットを侵略して白黒パンダを「自国の国獣」としているが、国獣どころか、チベット侵略の象徴である。
そんな中国は、これを政治的に利用する「パンダ外交」を推し進めてきた。

日本のパンダは上野動物園だけに

和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで飼育されていたジャイアントパンダ4頭全てが、2025年6月末に中国へ返還されることが決定した。
これにより国内のパンダは上野動物園だけになる。

衆院選和歌山2区は自民党・二階俊博氏の地元で二階氏はパンダ誘致と関連していたと言われてきた。
2024年の衆院選ではその二階氏の三男・伸康氏が地盤を引き継いだものの落選。

【画像】和歌山県

さらに、アドベンチャーワールドがある和歌山県白浜町の大江町長は中国・成華区との友好都市の関係を断ったり、台湾政府の外交功労の叙勲を受ける等、台湾との関係を深めている。
白浜町としてはパンダだけに頼らない観光地化を目指す、脱パンダを志向しているという事だろう。
実際、アドベンチャーワールドの社長も政治問題化させたく無いと話しているようだ。
和歌山を応援したくなる。

中国に媚びる超党派の訪中団

そんな中、中国を訪問中の日中友好議員連盟・自民党の森山幹事長は「今後もパンダ貸与を続けてもらいたい」と要請。
実にくだらない。
媚びへつらい、挙句にパンダ貸与も叶わない。
何をしに行ったのか。

中国海警局のヘリコプターによる領空侵犯

5月3日、中国海警局の船が尖閣の沖合22キロの日本領海内に侵入。さらに船からヘリコプター1機を飛ばして領空侵犯したため、航空自衛隊の戦闘機がスクランブル(緊急発進)する事態になった。 中国のヘリコプターが領空侵犯したのは、初のケースだという。
中国海警局は「日本の民間機が領空に不法に侵入した」と主張している。

明らかに、中国による軍事的圧力、威嚇行為、「力による現状変更」がエスカレートしている。 このままだと台湾有事の前に尖閣に中国国旗が立てられても日本側は何もできずに遺憾の意で終わるだろう。

やはり、訪中団は何をしに行ったんだという感想しか出ない。

左派メディアは船とヘリコプターだったから『「軍靴」の足音』が聞こえなかったのかな?
それとも元々中国軍のは聞こえないのか。
何とも都合の良い耳を持っている。

参考記事

  • 【デイリー新潮】「実は中国との友好都市提携を断わったばかりで……」 和歌山「パンダ4頭返還」 地元・白浜町長が語る“一斉帰国”の深層 2025年05月03日
    https://www.dailyshincho.jp/article/2025/05030803/
  • 【NHK】沖縄 尖閣諸島周辺 中国海警局ヘリコプター1機が一時領空侵犯 2025年5月4日
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250503/k10014796331000.html
  • 【NHK】自民幹事長 中国の国際交流団体トップにパンダ貸与継続 求める 2025年4月28日
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250428/k10014792051000.html

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