「米司法省、IR事業贈賄で中国企業元幹部を起訴」報道で岩屋外相の名前を出さない朝日、毎日
2024年11月18日、米司法省は日本での統合型リゾート(IR)事業に関連して中国のオンライン賭博業者「500ドットコム」(現ビットマイニング)の元CEO潘正明を「海外腐敗行為防止法違反」で起訴したと発表。
本件に関して、日本の新聞社のいくつかは贈賄先の岩屋外相の名を伏せて報道している。
「報道しない自由」を行使していると思われるのでここで言及してみよう。
まずは事件のあらましから。
潘被告は2017年から2019年にかけて、日本でカジノを含む統合型リゾート事業を開設するために日本の国会議員らに賄賂を渡す指示を出していたという事だ。
この汚職事件に関しては、既に日本側にも2019年12月に逮捕者が出ている。当時IR担当の内閣府副大臣であった秋元司元衆院議がそれだ。
他にも潘被告は、秋元被告の他に5人の衆議院議員の名前をあげており、自民党の
- 岩屋毅外相
- 中村裕之衆院議員
- 船橋利実参院議員(当時衆院議員)
- 宮崎政久衆院議員
日本維新の会の
- 下地幹郎元衆院議員
となっている。
日本維新の会の下地氏は賄賂を受け取った事を認めて、維新の会から除名処分を受けている。
岩屋議員は、当初から金銭は受領していないと否定している。
ここまでは2020年ごろまでに流れていたニュースだ。
米司法省が潘被告を起訴した2024年11月の報道
ここからは、冒頭に述べた2024年11月18日に米司法省が潘被告を起訴したと発表したという報道についてである。
同社側はすでに前述の5人に金銭を渡したと供述しているが、全国四大紙の今回の報道を見てみると、朝日新聞、毎日新聞は岩屋外相の名前を出さずに報道しているのが分かる。
googleではこのようなキーワードを追加すると、期間を狭絞った検索ができる。
after:2024/10/1これで以下のように朝日と毎日の記事を検索してみると、全く記事が出てこないのが分かる。
皆さんも以下のキーワードをコピーして、googleの検索欄に貼り付けてみてほしい。
次に、産経新聞と読売新聞の記事を検索してみよう。
岩屋外相の名前が掲載された記事が検索結果に表示されるのが分かる。
- 【産経新聞】米で中国企業元幹部起訴、日本の議員に賄賂か かつて授受疑惑の岩屋外相は「断じてない」 2024/12/2
https://www.sankei.com/article/20241202-DQPLMG5DRRGW5O3KQW54ZTUBOE/ - 【読売新聞】日本の国会議員にIR事業で賄賂か、米司法省が中国企業元CEOを起訴 2024/11/30
https://www.yomiuri.co.jp/world/20241130-OYT1T50153/
自民党の不祥事が大好物なはずの朝日、毎日の方が、当事者の岩屋外相の名前を出していないというのが不可解である。
ある事ない事、印象操作をしてでも自民議員を叩くのが常ではなかったか?
これは個人的な想像にすぎないかもしれないが、朝日、毎日は「中国が日本の国会議員に贈賄していた」「中国が日本の政界に裏から影響を与えている」等の事実に出来るだけ触れたくないのではないか?
この手の報道を熱心にすればするほど、国民は中国に対しての警戒心が高まる、それは避けたいというような心理が働いていないか?
というのは考えすぎだろうか?
参考記事 2020年時点の報道
- 【朝日新聞】自民4議員が現金受領を否定 IR汚職巡り5人任意聴取 2020/1/4
https://www.asahi.com/sp/articles/ASN1453GYN14UTIL010.html - 【毎日新聞】岩屋前防衛相「中国企業から現金受け取ったことない」 IR汚職巡り 2020/1/4
https://mainichi.jp/articles/20200104/k00/00m/040/073000c