【東京五輪】中国からの相次ぐSNS中傷について「中国」と書かない大手新聞社

【東京五輪】中国からの相次ぐSNS中傷について「中国」と書かない大手新聞社

2021年7月26日、東京五輪の卓球・混合ダブルスで水谷隼・伊藤美誠ペアが世界最強の中国ペアに勝ち、日本卓球界悲願の初の金メダル獲得を果たしました。
その水谷選手が28日、ツイッターに投稿した内容によると、「とある国」から「〇ね」「くたばれ」「消えろ」などといった中国語のダイレクトメッセージが相次いでいるとの事です。脅迫まがいの誹謗中傷ですね。中国代表選手に勝った後に中国語でダイレクトメッセージが届いたのですから、中国からのものと見るのが普通でしょう。

以下はAERA dot.の記事。

  • 【AERA dot. (アエラドット) 】伊藤美誠、水谷隼、瀬戸大也…東京五輪で目立つSNSの炎上に「犯罪行為と変わらない」 2021/07/31
    https://dot.asahi.com/dot/2021073100021.html?page=1

『中国語で「荒らし」の書き込みが殺到』と書かれていますね。
しかし、この件について大手新聞社各社は「とある国」というだけで国名を明記していません。
以下は毎日新聞からの引用です。

【毎日新聞】SNS中傷、五輪日本選手に矛先 「採点不公平」心身に重い負担 2021/7/30
金メダルを獲得した水谷隼(32)=木下グループ=が、国名は明かさなかったもののツイッターに「消えろ」などというダイレクトメッセージが届いたことを明かした。水谷は「免疫ありすぎる俺の心にはダメージない」と気丈に振る舞ったが、その後、この投稿は削除された。

引用:https://mainichi.jp/articles/20210730/k00/00m/040/078000c

確かに水谷選手は「とある国」としか書いていませんが、AERA dot. の記事からも、どの国かは明らかです。

体操の橋本選手にも中国からのSNS中傷が

また、以下は体操個人総合で金メダルを獲得した橋本大輝選手に対しても中国からのSNS中傷が相次いでいるというデイリースポーツの記事です。
デイリースポーツもきっちりと中国からのSNS中傷と書いていますね。

  • 【デイリースポーツ online】橋本大輝に採点不満の中国からSNS中傷相次ぐ 水鳥氏「開催国有利なら団体負けてない」 2021.07.29
    https://www.daily.co.jp/olympic/tokyo2020/2021/07/29/0014544403.shtml

橋本選手への中傷は、四大紙では読売新聞だけが中国と明記はしたものの、中傷ではなく「批判」となっており、ややトーンダウンした表現になっています。

  • 【読売新聞】体操「金」橋本の採点巡り、中国のSNSで批判噴出…国際体操連盟が「公正かつ正確」と声明 2021/07/30
    https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20210730-OYT1T50297/

朝日新聞では、大坂なおみ選手に対しての差別的な投稿(日本での出来事)など、五輪選手へ相次ぐ中傷という一般化した話の中で辛うじて「中国から執拗な個人攻撃」の表現があるのみです。
橋本選手に中国からの中傷が相次いでいた、と何故大手紙ははっきり書かないのですか。

  • 【朝日新聞】五輪選手へ相次ぐ中傷 人格否定、被爆地からかう言葉も 2021年7月31日
    https://www.asahi.com/articles/ASP7064BDP70UTIL011.html

最後に毎日新聞ですが、橋本選手へのSNS中傷について「中国からの」という表現が全く無かったため、その実態が全く分かりません。

体操金の橋本「努力するアスリート認めて」 採点巡りSNSで中傷  2021/7/30
橋本大輝(19)=順大=は29日夜、自らの演技の得点を巡り、SNS(ネット交流サービス)上などで中傷されたことを受けて、自身のツイッターで「互いにたたえ合い切磋(琢磨、せっさたくま)できることがスポーツの魅力だと思います。

引用:https://mainichi.jp/articles/20210730/k00/00m/050/015000c

この記述だと、他紙と読み比べている読者しか中国からの中傷だとは知り得ません。
まるで日本人から中傷が多数寄せられているように読めてしまいます。

全体として、中国におもねっている、忖度している、としか思えない報道ばかりだったのでは無いでしょうか。

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