朝日新聞が『トランプ大統領「彼が勝った」実質敗北を認めるツイート』というフェイクニュースを掲載

朝日新聞が『トランプ大統領「彼が勝った」実質敗北を認めるツイート』というフェイクニュースを掲載

この記事のポイント

  • 朝日新聞が『トランプ氏「彼が勝った」実質敗北を認めるツイート』という事実と異なるフェイクニュースを掲載。
  • その後批判にさらされたからか、なんのアナウンスもなく異なるニュアンスの記事とタイトルに書き変わっていた。

2020年11月15日の夜に朝日新聞のweb版に『トランプ氏「彼が勝った」 実質敗北を認めるツイート』という記事が掲載されました。
しかし、トランプ大統領の元ツイートを確認すると「バイデンは不正をしたので勝った」という内容で、それに続くツイートでも「負けを認めない」という投稿をしており、トランプ氏本人の主張とは真逆の内容となっていました。

この、朝日新聞が行った、本人の主張とは全く異なる記事、しかも自社の主張・方針に沿う嘘の内容を掲載するというのは、偏向報道、印象操作、フェイクニュースにあたる行為ではないでしょうか?

しかも、この朝日新聞の記事はネット上で多くの批判よせられたせいか、その後全くニュアンスの異なるタイトル・本文の記事に差し替えられていました。
さんざんにフェイクを流しておきながら何の訂正・謝罪も無く記事を差し替えるとは、一体どういう事なんでしょうか。

書き換え前の当初の朝日新聞の記事

それでは、まずは書き換え前の2020年11月15日 22時31分時点での記事を引用してみましょう。
この記事はすでに差し替えられて朝日新聞のwebサイトには掲載されていないため、無料のwebアーカイブサービスのarchive.isにアーカイブされている記事を参照してみましょう。
全文を引用します。

トランプ氏「彼が勝った」 実質敗北を認めるツイート アメリカ大統領選2020 ワシントン=園田耕司 2020年11月15日 22時31分
米大統領選をめぐり、トランプ大統領は15日、「彼が勝利したのは、選挙が不正だったからだ」とツイートした。「不正選挙」という留保をつけているが、バイデン次期大統領の勝利を初めて、事実上認めた形だ。
 バイデン氏は7日に勝利を確実にしたが、トランプ氏はそれを認めず、大統領選で慣例となっている敗北宣言を拒否してきた。このため連邦政府はバイデン氏の政権移行チームへの協力を拒否し、政権移行の作業に支障がでていた。
 トランプ氏は「不正選挙」を訴えて各州で訴訟を提起したが、具体的な証拠を示すことはできず、次々と敗訴。13日には、全州での勝敗が判明し、バイデン氏が過半数の270人を大きく上回る306人の選挙人を、トランプ氏が232人を獲得することが決まった。トランプ氏は一時、「(大統領選を)大差で勝利した」と主張していたが、これ以上の自身の勝利の主張は難しいと判断したとみられる。(ワシントン=園田耕司)

引用:https://archive.is/FqoZv

※注:赤字は筆者

ついでに朝日新聞のツイッターも掲載しておきましょう。

  • トランプ氏「彼が勝った」 実質敗北を認めるツイート
    https://twitter.com/asahi/status/1327969109611479040?s=21

ツイートの方は修正が効かないので、当初の投稿そのままとなっているようです。

書き換え後の朝日新聞の記事

この記事が、以下のように「実質敗北を認めるツイート」という文言が消えて「引き続き敗北を認めない姿勢を取った」という全く異なる内容に差し替えられているのが分かります。
それではこちらも引用してみましょう。

トランプ氏「彼が勝利」ツイート 「不正選挙」としつつ アメリカ大統領選2020 ワシントン=園田耕司 2020年11月16日 0時05分
米大統領選をめぐり、トランプ大統領は15日、「彼が勝利したのは、選挙が不正だったからだ」とツイートした。「不正選挙」という留保をつけたが、バイデン次期大統領の勝利に初めて言及した形だ。

 トランプ氏は、FOXニュースの司会者の「バイデン氏は自分の努力で(選挙の勝利を)獲得していない。彼は実際には選挙運動さえしなかった。彼は(選挙に)負けると思っていた」という発言を紹介するツイートを引用して投稿。バイデン氏の勝利に言及したうえで、「選挙の監視員が認められなかった」などと続けた。ただ、米メディアが「バイデン氏の勝利を認めた」と報じると、トランプ氏は約1時間30分後に「我々は勝つ!」「彼(バイデン氏)が勝ったのは、フェイクニュースメディアの観点からだけだ。私は一切敗北を認めていない!」などとツイートし、引き続き敗北を認めない姿勢を取った。

 バイデン氏は7日に勝利を確実にしたが、トランプ氏はそれを認めず、大統領選で慣例となっている敗北宣言を拒否してきた。このため連邦政府はバイデン氏の政権移行チームにも協力していない。

 トランプ氏は「不正選挙」を訴えて各州で訴訟を提起したが、具体的な証拠を示せず、次々と敗訴している。13日には、全50州での勝敗が判明し、バイデン氏が過半数の270人を大きく上回る306人の選挙人を、トランプ氏が232人を獲得することが決まった。トランプ氏は一時、「(大統領選を)大差で勝利した」と主張していた。(ワシントン=園田耕司)

引用:https://www.asahi.com/articles/ASNCH7FLWNCHUHBI020.html

他紙の記事では?

また、読売新聞の記事でも『トランプ氏が投稿「不正があったからバイデン氏が勝利」…初めて言及したが負け認めず』という記事が掲載されており、当初の朝日新聞の記事とは全く真逆の内容となっているのが確認できました。

  • トランプ氏が投稿「不正があったからバイデン氏が勝利」…初めて言及したが負け認めず 2020/11/16 06:55
    https://www.yomiuri.co.jp/world/uspresident2020/20201115-OYT1T50223/

トランプ氏の主張の是非や、選挙に不正が有ったか無かったかはここでは触れませんが、本人の主張を捻じ曲げて事実と異なる記事を配信するというこの朝日新聞の報道姿勢は大問題だと考えます。
これはフェイクニュースと言って差し支えないのではないでしょうか。

皆さんはどう思われるでしょうか。

最後に、トランプ氏の元ツイートを掲載しておきます。

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