NHK「マイナンバーカード自主返納は4割近く」という記事見出しが誤認を招くとしてTwitterのコミュニティノートを付けられる

NHK「マイナンバーカード自主返納は4割近く」という記事見出しが誤認を招くとしてTwitterのコミュニティノートを付けられる

当初からトラブル続きのイメージがあるマイナンバーカード導入。入力ミスがあったのは事実だが、一方では新システムにミスはつきものでどのぐらいの率なのかを見るべきだという反論や、利便性の向上、健康保険の不正利用がやりづらくなる等のメリットもあり、導入に関しては賛否が分かれているようだ。
河野太郎デジタル相がマイナンバーカードの名称変更に言及したのも、余計なツッコミを入れられる余地を作ってしまったようにも思う。
ひとつ言えるのは、マスコミはおしなべて導入に反対の論調だという事だ。まるで不正防止の役に立つという事実を知られたく無いかのよう…と感じるのは私の考え過ぎか。

ミスリードを誘うNHKの記事タイトル

そんな中、NHKが見出し詐欺感が溢れる記事を公開していた。
マイナンバーカード 本人希望で廃止のうち自主返納は4割近く」という7月19日の記事だ。
Twitterでも本記事を引用するかたちで「マイナンバーカード 本人希望で廃止 4割近くが自主返納」とツイートしている。

  • 【NHK】マイナンバーカード 本人希望で廃止のうち自主返納は4割近く 2023年7月19日
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230718/k10014135041000.html

これを読むと、思わず「4割近くもの人々が自主返納をしているのか!」と誤読してしまいそうだが、そうではない。
実態は以下だ。

  • 12自治体での調査(人口約230万人)
  • 先月1か月間に本人の希望等で廃止されたのが247件
  • そのうち自主返納が97件(これが約4割)・残る150件は再発行のために返納したケース、外国人が在留期間の満了前に期間短縮で返納したケース

いわゆる「自主返納」をしたのは、なんとたったの97件だったんである。
これを「4割近くが自主返納」とやるのは無理がありすぎないか。ミスリード・印象操作を誘う悪質な見出しだと思う。

案の定、ツイートにはコミュニティノート機能で注意書きが書き込まれている。
既存メディアの「言いっ放し」はもう許されない。 彼らこそファクトチェックされるべきだ。

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