【従軍慰安婦訴訟】元朝日新聞記者・植村隆氏の敗訴確定について、新聞各社の報道内容比較

【従軍慰安婦訴訟】元朝日新聞記者・植村隆氏の敗訴確定について、新聞各社の報道内容比較

先日11月19日、元朝日新聞記者の植村隆氏が「従軍慰安婦」の証言を伝える記事を「捏造」とされて名誉を傷つけられたとしてジャーナリストの櫻井よしこ氏に損害賠償などを求めた訴訟で、最高裁が植村氏の上告を退ける決定をし敗訴が確定したというニュースが流れてきました。
この報道について、どのような偏りがあるのか、どこまで詳細に触れているのか、新聞各社の記事比較をしてみたいと思います。

各紙の比較

産経新聞

まずは産経新聞から。結果報道だけではなく「櫻井氏が、記事の公正さに疑問を持ち、植村氏があえて事実と異なる記事を執筆したと信じたのには相当な理由がある」と核心に触れる記述をしています。

  • 元朝日新聞記者の敗訴確定 最高裁、慰安婦記事巡り2020.11.19
    https://www.sankei.com/article/20201119-JPOJ4YFREFMYXPLF2YKKMWPCRU/

朝日新聞

次に朝日新聞の記事。誤報で社長が辞任するに至った、従軍慰安婦問題では当事者でもある朝日新聞自身ですら『植村氏の記事が事実と異なると櫻井氏が信じる「相当の理由があった」』と記述しています。

  • 【朝日新聞】元朝日記者の敗訴が確定 慰安婦報道訴訟 2020年11月20日
    https://www.asahi.com/articles/ASNCM6HHQNCMUTIL02Z.html

毎日新聞

では毎日新聞はどうでしょうか。

  • 【毎日新聞】従軍慰安婦訴訟 元朝日新聞記者の敗訴確定 2020年11月20日
    (リンク切れ):https://mainichi.jp/articles/20201120/ddm/012/040/103000c

有料記事で一文字も読めませんでした。
有料記事でも記事冒頭くらいは読めるのが普通だったのに、この対応は何でしょうか。元朝日新聞記者の植村氏敗訴の記事は拡散されたくないのでしょうか。
さんざん朝日の尻馬に乗って世界中に慰安婦記事をばら撒いてきたのですから、もう少しこの報道を広めてもらいたいものですね。

ちなみに、2月6日の過去の記事では、このような報道内容でした。
以下引用してみます。

【毎日新聞】[従軍慰安婦記事巡り元朝日記者の植村隆氏、控訴審も敗訴 札幌高裁 2020年2月6日 19時06分
判決理由で、週刊誌に掲載された桜井氏の論文が植村氏の社会的評価を低下させたと認定した一方で「植村氏が事実と異なることを執筆したと桜井氏が信じる相当の理由がある」として、名誉毀損(きそん)があっても違法性はないとした。

引用:https://mainichi.jp/articles/20200206/k00/00m/040/210000c

「植村氏が事実と異なることを執筆したと桜井氏が信じる相当の理由がある」との記述はあるものの、「桜井氏が植村氏の社会的評価を低下させ名誉棄損をしていた」と記述しています。
更には『不当判決』『慰安婦記事「捏造」ではない』という垂れ幕と『#捏造ではない』というハッシュタグが書かれたチラシを持った支援者の写真も掲載されており、全体的にこの判決に批判的な印象を受けます。

共同通信、読売新聞

共同通信の記事を引用してみましょう。「植村氏が事実と異なることを執筆したと桜井氏が信じる相当の理由がある」といったような核心には触れていません。
想像通りです。

  • 【共同通信】慰安婦巡り元朝日記者の敗訴確定 最高裁、上告退ける決定 11/19
    (リンク切れ):https://news.yahoo.co.jp/articles/594419d28820c011a3857596d8943222f648d77d

【読売新聞】
記事が見つけられませんでした。読売新聞はどうしたんでしょうか。

各紙の比較表

まとめると以下のようになります。
何らかの傾向が読み取れるような気がします。

新聞社名 記事掲載 「植村氏が事実と異なることを執筆したと桜井氏が信じる相当の理由がある」といった記述
産経新聞
朝日新聞
毎日新聞
(有料記事のため読めず)

※過去記事には記述があるものの、桜井氏や判決に批判的なニュアンスの表現
共同通信 ×
読売新聞 × ×

毎日新聞のこのようなニュアンスの報道も、本当に小さな事ではありますが塵も積もれば日本全体のイメージを下げる一因になるのではないでしょうか。
これは日本に対する悪印象を意図的に読者に広めるための印象操作の一種だと考えています。

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