毎日新聞「日本人なのに不法滞在と宣告」ツイートが誤解を招く可能性ありとしてTwitter上のファクトチェック機能が発動

毎日新聞「日本人なのに不法滞在と宣告」ツイートが誤解を招く可能性ありとしてTwitter上のファクトチェック機能が発動

毎日新聞の公式アカウントのツイートに、「コミュニティノート」が付与されるという出来事があった。
Twitterのコミュニティノートとは、誤解を招く可能性があるツイートに、ユーザーにとって役に立つ背景情報を提供できるという新機能だ。毎日新聞のツイートに真偽をはっきりさせるためのファクトチェックが入った、という事になる。
経緯を見てみよう。

毎日新聞のツイートにコミュニティノートが付いた経緯

毎日新聞が『「日本人なのに不法滞在と宣告されました」 国籍法問う教授の闘い』という自社の記事を紹介するツイートをしていた。
どんな理不尽があったのかとリンク先の記事を見てみると、当該の女性は日本を離れカナダ人と結婚し、日本国籍を失っただけだと分かった。カナダ国籍を取得したのは、カナダ政府から研究費の助成を受けるためだったという。
自らの意思で日本国籍を放棄したんである。
毎日新聞の記事本文中にもあるように、国籍法11条1項は「日本国民は、自己の志望によって外国の国籍を取得したときは、日本の国籍を失う」と規定されている。

日本国籍を喪失した認識が無いまま、外国人として日本に入国し、そのまま数年が経ち不法滞在状態となっていたという。
本人が忘れていた、または知らなかっただけで、我々からしたら「知らんがな」という話しだ。これを擁護するなら、これまでこの制度下で不都合が生じないように苦慮しながらもちゃんと手続きをしてきた人々はどうなるんだ。

当該のツイートはこちら。

問題なのは、自らの意思で日本国籍を離脱した事実を伏せて「国籍法問う教授の闘い」「不法滞在のような扱いを受けるのは理不尽」と全国紙の大手新聞社がツイートしている事だ。不法滞在は事実であるにもかかわらず「のような」とは一体何だ。不法滞在そのものだろう。

これに対してコミュニティノートが付いた訳だ。
ツイートに記事内の重要な情報が欠けています。この人物は、自らの意思で2007年に日本国籍からカナダ国籍に移行しています。
という内容だが、そのものズバリ、足りない情報を言い当ててくれている。毎日新聞は、この内容を含めたツイートをすべきだった。

反・入管法改正主張の一環なのか?

毎日新聞は、「難民申請は何度でも出来て申請中は強制送還が停止される」という制度を悪用する不法滞在外国人に対処するための入管法改正について、反対の立場をとってきた。外国人が不法滞在したからといって追い返すなとでも言いたいのか。そのためにあえて誤解、誤読させるようなツイートをしたのではないか。そんな印象を受ける。SNSを使った印象操作なのか。
こんな自分の落ち度を棚に上げた「知らんがな」案件を、さも日本が遅れた国であるかのように扱う記事を書いているのも、何かしらの意図を感じるのは私だけか?

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参考記事

  • 【Gigazine】ツイートのファクトチェックをTwitterユーザーみんなの力で行う「コミュニティノート」が日本を含む全世界で利用可能に 2022年12月12日
    https://gigazine.net/news/20221212-twitter-community-notes/

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