報道されないクルド人問題:都合の悪い情報の隠蔽とイベントの美化
前回は、埼玉県川口市における報じられない、いわゆる「クルド人問題」を取り上げた。
大手新聞社はクルド人による事件や都合の悪い報道はわずかだが、クルド人のイベント・お祭りなどは非常に好意的に紹介している、という内容だ。
- 埼玉県川口市における報じられないクルド人問題:産経新聞による報道検証 2024.03.19
この報道されない問題は現在進行形である。
直近ではクルド人問題を追及していたジャーナリストが訴えられた件とその背景のPKKについてや、クルド人による春の祭り「ネウロズ」についての報道の実例を挙げてみよう。
報道されないPKK
これまでクルド人問題について追及してきたジャーナリストの石井孝明氏が、埼玉県川口市などに住むクルド人に提訴されたそうだ。
原告には日本クルド文化協会代表理事、クルド人の企業も加わっている。
石井氏が原告の1人の実名をあげてPKK(クルド労働者党/トルコの非合法武装組織)関係者と書いたのが提訴の理由のひとつだそうだ。
この人物が誰だかは私は知らないが、前述の同協会とその代表者はトルコ政府から「テロ組織支援者」に認定されており、トルコ国内の資産を凍結されている。
PKKへの資金提供が理由だそうだ。
この辺りは、産経新聞が何度も複数の記事で詳報し、明らかになっている事実である。
- 【産経新聞】<独自>川口のクルド団体「テロ支援」トルコが資産凍結 地震で「4千万円」、団体側「冤罪だ」 2023/12/5
https://www.sankei.com/article/20231205-W3N7I2CLMNFQVPSWX6M47KAFO4/
それにもかかわらず、朝日新聞、毎日新聞、東京新聞などはトルコ政府が同協会を「テロ組織支援者」に認定した事実を報道していない。
これらを伏せたまま石井氏が訴えられた件についてだけを報道しても、その背景については全く不明なままだ。
クルド人側の言い分だけ記事掲載しているようでは、印象操作のそしりを免れないだろうに。
さらに、ギュンゲン駐日トルコ大使によるとトルコでのクルド人は「選挙権もあり、人権は保障されて」おり、政治難民ではないと産経新聞のインタビューで語っている。
在日クルド人が難民申請を繰り返す実態とあまりに乖離している。
- 【産経新聞】クルド人は難民ではない? 「その答えは十分に説明した」 トルコ大使 2024/1/7
https://www.sankei.com/article/20240102-AT5TBD7I6JPQJEW243ZAIQS6VE/
これも産経以外の新聞社は言及無しである。
マスコミの「クルド人イベントを好意的に紹介」は本当だった
クルド人に都合の悪い報道はなるべくしない一方で、イベントの紹介には積極的なのだ。
クルド人が春や新年の訪れを祝う伝統の祭り「ネウロズ」が20日、さいたま市桜区の秋ケ瀬公園で行われたというが、これも朝日新聞、毎日新聞、東京新聞が「春の祭り」として好意的に報道している点で共通している。
どれも、ヘイトや批判的な電話などて開催が危うかったが、それも乗り越えて日本人も参加して皆で楽しんだ、的な論調である。
- 【朝日新聞】クルド人の春の祭り「ネウロズ」開催 公園利用許可まで紆余曲折 2024年3月22日
https://www.asahi.com/sp/articles/ASS3P6STQS3NUTNB001.html - 【毎日新聞】春祝うクルドの祭り「ネウロズ」 8500キロ離れたさいたまで開催 2024/3/20
https://mainichi.jp/articles/20240320/k00/00m/040/235000c
例として、東京新聞はこのように書いている。
「地元の人は共生を目指している。地域を知らない人たちが対立をあおっている面が大きい」
クルド人が最も大切にする春祭り「ネウロズ」開催 ヘイト騒動を超えてさいたまの公園に踊りの輪 2024年3月20日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/316271
だそうだ。
川口の地元住民らからは、大手メディアの消極姿勢について批判の声が上がっているが、そのような事実はまるで無かったかのような報道だ。
これらの事例は印象操作、報道しない自由の最たるものでしょう。
産経新聞は「川口クルド問題 朝日、共同などの報道状況を検証 事件報道わずか、イベントには好意的」と検証記事を書いていたが、やはり正しかったようだ。
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参考記事
- 【朝日新聞】在日クルド人に関する投稿「特定の民族への差別」 フリー記者を提訴 2024年3月19日
https://www.asahi.com/articles/ASS3M6G1PS3MUTIL02F.html