「TBS育英研修制度」で中国の大学生に社長自ら手渡しで奨学金を支給するTBS

「TBS育英研修制度」で中国の大学生に社長自ら手渡しで奨学金を支給するTBS

返済義務のない奨学金が支給される「国費外国人留学制度」がある一方、奨学金とは名ばかりのローンで絞りあげられる事が確定している日本人学生。
社会人になってからも返済が続く訳で、苦労した方も多いんじゃないでしょうか。
2022年、岸田首相は「留学生は国の宝」だと言って、日本人学生は宝じゃないのかとえらく叩かれたものです。

親日家を増やす・将来は日本との友好のために、とか思惑があるのかも知れませんが、日本をあんなに頼ってきた孫文や日露戦争後に万単位で日本留学していた清国人達の存在は、今の日中関係にとってどういう良い影響があったのかと。
翻って、今は外国人留学生の中でも中国人留学生だけはバイト代から所得税が免除されているなど、優遇策と言っていいような制度がとられています。
なお、学生の頃にバイト代から所得税を取られた事なんか無いぞ?とお思いの方。
それは多分、扶養に入っていただけですよ。

TBSが中国の中国伝媒大学に奨学金を支給!

そのようなご時世に、TBSが中国の大学生に奨学金を支給しているとの情報を見かけました。いや本当かな…と調べてみると…

本当でした。
日本人学生が返済に四苦八苦する中、TBSには、 北京の中国伝媒大学(China Communication University)で日本語を履修する学生にむけて奨学金を支給する「TBS育英研修制度」なるものがあるそうです。
この学生らは日本に留学に来ている留学生ですらなく、れっきとした中国在住の中国人大学生です。 2006年からはじまったTBSのこの制度は、佐々木社長自らが中国の大学に出向き、直接手渡しをする事もあるようです。この佐々木社長、北京支局長をつとめていた事もあり中国語がペラペラだそうで、あの『筑紫哲也 NEWS23』のプロデューサーでもあったそうです。何だか答え合わせが出来た感じがします。
熱烈歓迎で大盛況、だそうですが、お金くれるわ日本の技術を教えてくれるわっていうんだからそりゃそうでしょう。
その様子は、TBS公式サイトのCSRページで紹介されています。
ググれば簡単にページは見つかりますが、いくつか下記にURLを示しておきましょう。いずれもTBSのCSRコンテンツです。

  • 中国伝媒大学・奨学金授与式(第14回)
    今年は新技術を駆使してリモートで 2021年5月10日
    https://www.tbs.co.jp/csr/article/20210510.html
  • 中国伝媒大学・奨学金授与式 佐々木社長、熱烈歓迎受ける
    「モニタリング」田崎プロデューサーのセミナーも大盛況 2019年11月13日
    https://www.tbs.co.jp/csr/article/20191113.html
  • 中国伝媒大学 奨学金授与式とTBSセミナー 2018年12月13日
    https://www.tbs.co.jp/csr/article/20181213.html

奨学生は卒業後に中国のテレビ・ラジオ局のメディアだけでなく、IT企業や政府機関等で働くそうです。
中国のメディアには必ずバックに中国共産党がいますから、反日プロパガンダを流しつつも、ウイグル・チベットの虐殺、ジェノサイド等の人権問題はスルーしていく事でしょう。
まあ、いち私企業が何をしようが自由ですが、企業の社会的責任(CSR)として、日本ではなく中国の社会貢献をしているのは何だか違和感があります。 この奨学金制度が良い目をみる日は無い気がするのですが。

また、駐日中国大使館の公式サイトで、中国から研修でやってきたTBS育英奨学金受給者の一行と会見したという記事が載っていました。

  • 振良公使参事官,TBS中国伝媒大学育英奨学金受給者研修団と会見 2015-03-12
    http://jp.china-embassy.gov.cn/jpn/dsgxx/201503/t20150312_10427913.htm

ズブズブじゃないですか。
ちなみに、TBSのこの件を調べる中でこんなページを見つけました。増える!“奨学金滞納問題”だそうです。

  • 増える!“奨学金滞納問題”を特集しました。 2014年12月25日
    https://www.tbs.co.jp/ippuku_tbs/corner/ittoku/20141225.html

いや、特集する前にそこへ奨学金を出してやれよ。

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