東海地方初飛行のオスプレイと、間違いだらけのオスプレイ反対運動

またぞろ、オスプレイ反対派が間違いだらけのTwitter投稿をしていたので紹介したい。
千葉の陸上自衛隊、木更津駐屯地に暫定配備されているオスプレイのうち2機が三重県の伊勢市明野駐屯地に飛来、着陸したという。東海地方での陸自オスプレイは初飛行となる。
- 【朝日新聞】オスプレイが三重県の明野駐屯地に飛来・着陸 陸自では東海3県で初 2023/1/23
https://www.asahi.com/sp/articles/ASR1R5S3FR1RONFB001.html
このオスプレイ飛来について早速噛み付いているのが三重県議会日本共産党だ。しかし、ツイートを見てみると明らかな事実誤認に基づいて批判しているのが分かる。
どのような内容なのか。
自衛隊のオスプレイが、千葉県の木更津基地から、伊勢市明野駐屯地に、きました。アメリカから買わされた、欠陥戦闘機で、未亡人製造機と、言われています。前は、米軍、今度は自衛隊です。ちかくには、住宅、小学校、高校などもあり、伊勢市も、安全にと言っています。飛行機中止を、知事に申し入れ! pic.twitter.com/3uid6krOsH
— 三重県議会日本共産党 (@AEWBQuiuyD2waYW) January 23, 2023
「欠陥戦闘機」は間違いである
まずこの主張での間違いとは「欠陥戦闘機」の部分だろう。このワードだけで実は2つの間違いがある。
まず、オスプレイは「戦闘機」ではない。戦闘機とは、空対空を主任務とする軍用機の事を指す。
オスプレイは輸送ヘリの後継機として開発された中型の「輸送機」である。空対空の空戦格闘能力は持っていない。
日本共産党は空飛ぶ軍用機は全て戦闘機だと思っているのか。
次は「欠陥」の部分。
初期の頃のオスプレイは確かに事故があった。
しかしそれはオスプレイに限らずどんな機種でも同じで、機体の改良もされれば乗組員の練度も上がる。
一般に運用期間が伸びれば事故率も下がるものだ。
事実として、近年のオスプレイのクラスAの事故率は下がってきており、2012年時点で海兵隊における事故率平均を下回っているし、軍事ライターのJSF氏が書いた記事によると、2021年時点で3年連続重大事故ゼロを達成したそうだ。
- MV-22オスプレイ、実質3年連続で重大事故ゼロを達成 2021/11/21
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20211121-00269104
騒音問題に関しても、従来の陸自輸送ヘリよりもおおむね騒音レベルが低い測定結果が出ている。
オスプレイは、より高高度を飛ぶので結果的に騒音が少なくて済むそうだ。
よって、「欠陥戦闘機」は間違いである、と言える。
「未亡人製造機」って言いたいだけじゃないのか。結局、彼らがやっているのは悪印象を流布する「印象操作」であり、初期のネガティブキャンペーンを再現しているだけなのだ。
社民党福島みずほ氏もオスプレイの知識が無いまま反対
2021年10月28日、社民党の福島みずほ氏がツイッター で「沖縄の空。オスプレイがこんなに低く飛んでいる。うるさいです。」と投稿したものの、そこに添えられた写真の機体がどう見ても普通のヘリコプターだという珍事があった。
※その後、投稿は削除
オスプレイの事をちゃんと知っていれば、その独特の形状をヘリコプターと見間違えるはずが無いのだ。
結局、共産党にしろ社民党にしろ、オスプレイについて何も知らないまま、なんとなくで反対しているのだ。
こんな馬鹿な事があるか。
一般有権者が戦闘機と呼んでしまうくらいはいい。何も皆んながミリオタ(ミリタリーおたく)になる必要など無い。
しかし仮にも日本の国防をも考えなければならない議員でしょう。反対するにしても必要最低限の知識くらいは有していてほしい。
ちなみに、中国共産党もオスプレイ導入に反発している。中国が嫌がるという事は、オスプレイ導入は日本にとって軍事的に有益だという事だろう。
オスプレイ導入、大賛成である。
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