防衛費増額に「非常に危険」「緊張あおる」と中国目線そのままの報道をするテレビ朝日と時事通信

防衛費増額に「非常に危険」「緊張あおる」と中国目線そのままの報道をするテレビ朝日と時事通信

岸田政権は2023年から5年間の防衛費増額を43兆円に増額するという。
昨今の中国・北朝鮮の脅威の高まり、自衛隊の装備の充足度の低さを鑑みれば、ごく当たり前の方針だろう。
先日も記事にしたように、自衛隊の予算不足は深刻で、必要な迎撃ミサイル6割、装備品稼働率5割の有様で継戦能力にも支障が出る程だという。
むしろ遅すぎたくらいだ。

この増額の方針に、中国政府が早速反発している。
台湾侵攻、ひいては尖閣奪取をも目論んでいる中国にとっては、さぞ都合が悪かろう。

この中国の言い分をそのまま報道するのが日本のマスコミだ。テレビ朝日と時事通信の記事タイトルを見てみよう。

非常に危険」「地域の緊張あおる」だそうだ。
また、本文を読んでも、テレビ朝日『平和の道を堅持できるか強い疑問を持たざるを得ない』、時事通信『日本政府に対し、「侵略の歴史」を反省し、軍事・安全保障に関して「言行を慎む」よう』と中国の言い分をこれまた無批判に載せている。
完全に中国目線だ。

軍事費を増大させているのは中国側

中国側の方がむしろ軍事費を増大させている。
産経新聞の記事によると、日本はここ10年で1・14倍に対して中国は約2・2倍だ。
さらに30年前と比べると約39倍、今年の軍事費だけで言っても日本の4倍以上の約24兆6500億円となる。

どちらが「非常に危険」で「地域の緊張をあおって」いるかは明らかだろう。

にもかかわらず、これらの事実に触れる事なく無批判に中国外務省の言い分のみを掲載している。
これは過去に何度も指摘しているように、事実報道を装った偏向報道・印象操作の一例だろう。
「中国政府がこのように言っているという事実を報道しただけですよ」という訳だ。
おそらく自分たちの歴史観、価値観とも一致しているので、このようなバイアスのかかった報道内容になるのだと思われます。

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参考記事

  • 【テレビ朝日】日本の防衛費増額方針に中国政府「非常に危険」 2022/12/06
    https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000278700.html
  • 【時事通信】「地域の緊張あおる」 日本の防衛費増に反発―中国外務省 2022年12月06日
    (リンク切れ)https://www.jiji.com/jc/article?k=2022120600979
  • 【産経新聞】防衛費総額43兆円 中国と立民の批判論外だ 2022/12/11
    https://www.sankei.com/article/20221211-4GANJZZEZFMCXBXXPAVLYQB5LA/

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