静岡・川勝知事と左派メディアのリニア反対の影響で2027年のリニア開業は絶望的…中国の猛追を許す結果に
先日、静岡・川勝知事の女性蔑視発言と、東京五輪組織委員会・森会長の女性差別とされた発言の報道の比較記事を書きました。
この川勝知事、強烈なリニアモーターカー反対派でも知られています。
川勝知事の反対の影響で静岡工区の工事が進まず、2027年(令和9年)のリニア開業は延期される見込みとなっております。
- 【産経新聞】リニア静岡工区、県の反対緩まず 開業延期不可避 2021/12/21 18:26
https://www.sankei.com/article/20211221-GB27PB7E6VMZ7ODVUZLPU33HGI/
親中派?
また、静岡県と中国の浙江省は友好都市関係を結んでおり交流が盛んらしいのですが、現・国家主席の習近平氏がこの浙江省の中国共産党委員会書記だった頃、川勝氏は前知事のもとでブレーンをつとめていて、習氏と会談もしていたそうです。
バリバリの親中派ですね。
その浙江省は現在リニア建設を進めており、2035年の開業を目指しているそうなのです。
川勝知事の反対により日本の2027年のリニア開業が遅れ、中国との差がより縮まる事になります。
- 【Daily WiLL Online】「リニアの夢」を邪魔する "親中派" 川勝静岡県知事 2020年9月18日
https://web-willmagazine.com/social-history/9ckQh - 【Daily WiLL Online】リニアの夢を砕く~川勝平太静岡県知事は ズブズブ親中派 2021年5月27日
https://web-willmagazine.com/international/fROSr
中国共産党傘下の雑誌「人民中国」の、前述の浙江省との友好関係を結んで30周年のインタビュー記事でも「相思相愛の仲をさらに発展させたい」等と語っていたり、
- 【人民中国インターネット版】川勝平太知事インタビュー 相思相愛の仲をさらに発展させたい
http://www.peopleschina.com/zhuanti/2012-10/16/content_489921.htm
中国外交部公式サイトでの記事でも、訪中し習主席と会見した件を紹介されていたりと、やはりなかなかの親中ぶりですね。
それそのものが悪いとは言いませんが。
- 【中国外交部(外務省)】習近平副主席 静岡県知事一行と会見
https://www.mfa.gov.cn/ce/cejp/jpn/zrdt_1/t651186.htm
なお、中国外交部は安倍首相が相手だとこのように「虚偽,狂妄,自己矛盾」 等と強い言葉で罵っています。
- 【中国外交部(外務省)】「虚偽,狂妄,自己矛盾」 安倍首相の言動で中国外交部 2013/12/27
https://www.mfa.gov.cn/ce/cejp//jpn/qtzg/t1112679.htm
一方で川勝知事の事はあれだけ好意的にとりあげていた訳です。
よほど中国の意向にとって都合の良い人物なのでしょうね。
日本の左派メディアもリニア反対の大合唱
リニアの話に戻りますと、日本の左派メディアもリニア反対の大合唱ですね。
その代表格の朝日新聞と毎日新聞の記事をピックアップしてみました。
社説でも建設中断を訴えていますね。
- 【朝日新聞】(社説)リニア建設 中断し説明と再検証を 2021年7月5日
https://www.asahi.com/articles/DA3S14961604.html - 【朝日新聞】リニアトンネル反対の署名 2017年4月11日
https://www.asahi.com/articles/DA3S12885258.html - 【毎日新聞】社説:リニア建設 本当に進めて大丈夫か 2014年09月06日
https://web.archive.org/web/20140907204101/http://mainichi.jp/opinion/news/20140906k0000m070148000c.html
※古い記事で削除されていたため、webアーカイブから - 【毎日新聞】リニア開業延期見通し 計画ありきの姿勢脱皮を 2020/7/12
https://mainichi.jp/articles/20200712/ddm/005/070/013000c - 【毎日新聞】コロナ禍の今こそ、リニア計画の見直しを 川勝平太・静岡県知事 2020年8月31日
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20200828/pol/00m/010/002000c
とにかくリニア計画を潰したい、反対したいという執念めいたものを感じます。
リニアは輸出産業となる
知事や左派メディアが躍起になって反対するリニアですが、実現した暁にはただ単に短時間で移動できる、という事の他に経済・産業にとってかなりの良い影響がありそうです。
リニアが開業して、首都圏・中京圏・近畿圏が短時間で行き来できるようになったとして、そのGDPをまとめ上げるとフランス一国のGDPを超えるそうです。
【JR東海】日本の変化を数字で見てみる|リニア中央新幹線
日本の大きな成長力に
首都圏・中京圏・近畿圏の三大都市圏のGDPは約311兆円。
これは日本のGDPの約57%も占めていることになり、フランス一国のGDPを上回る規模です。引用:https://linear-chuo-shinkansen.jr-central.co.jp/future/
これは日本の経済回復の起爆剤になるかもしれませんし、国内だけの話しではなく輸出産業として見てもかなり有望な訳です。
実際、JR東海はリニアの海外輸出を計画しています。
開業が延期になるとこちらの計画も延期になるのでしょうか。心配です。
- 【東洋経済】JR東海は新幹線とリニアの米国輸出を狙う 2010/01/28
https://toyokeizai.net/articles/-/3675 - 【日経新聞】リニア輸出、時間と競走 JR東海、中央新幹線27年開業へ 量産でコスト減 使命 2015年4月22日
https://www.nikkei.com/article/DGKKASDZ21HRM_R20C15A4TJ2000/
また、前述したように中国もリニア建設を進めており、日本の競争相手となってくるでしょう。
そんな中、反対派による日本のリニア計画の遅れは重大な影響があるかと思います。
- 【Bloomberg】高速リニア開発でしのぎ削る日本と中国-輸出潜在力は大きいとの見方 2020年11月25日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-11-25/QK9P1XT1UM1201
なお、JR東海も2027年の開業は難しい状況と言っています。
以下はJR東海のFAQページです。
【JR東海】FAQ 中央新幹線計画について
Q3.リニア中央新幹線はいつ頃完成する予定ですか。
A.国土交通大臣より工事実施計画の認可を受けた品川・名古屋間は2027年開業を目指して工事を進め、その後、大阪まで実現することとしてきました。しかし、南アルプストンネル静岡工区において、大井川の水資源の影響について、静岡県、流域市町等の理解が得られず、実質的に工事が進捗しない状態が続いており、2027年の開業は難しい状況となっています。引用:https://linear-chuo-shinkansen.jr-central.co.jp/faq/
日本でリニアが進められない間に着々と準備を進めている中国
日本でリニア建設が進捗しない間に、中国では時速600kmのリニアが完成しており、JR東海の車両の最高時速603kmに猛追しております。
将来的には一帯一路の国々に輸出するつもりなのでしょう。
- 【日経新聞】中国中車、時速600キロのリニア完成 JR東海に肉薄 2021年7月20日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM2085S0Q1A720C2000000/ - 【東洋経済】静岡リニア問題、「印象操作」だった県の反対理由 過去の資料を都合よく切り取って使っていた 2021/11/23
https://toyokeizai.net/articles/-/468431?display=b
リニア建設反対派が中国のために日本のリニア計画を潰そうとしている等とは言いませんが、結果的に中国の猛追を許す事態に発展してしまった、とは言って良いのではないでしょうか。