パリでアジア人を差別的に狙った「アシッドアタック」で邦人が塩酸をかけられ外務省が注意喚起するに至るが、それを一切報道することがない日本の大手新聞各社

パリでアジア人を差別的に狙った「アシッドアタック」で邦人が塩酸をかけられ外務省が注意喚起するに至るが、それを一切報道することがない日本の大手新聞各社

2021年2月10日(水)、フランスのパリでアジア人を差別的に狙った「アシッドアタック」で邦人が塩酸をかけられる事件があったそうです。
もともとはコロナウイルス騒ぎで中国人が標的だったのかもしれませんが、同じアジア人という事で日本人までもが標的にされているようです。

以下はNewsweek Japanの記事です。

【Newsweek WorldVoice】パリ17区で起こった日本人への塩酸襲撃事件で考えさせられること 2021/02/18
2月10日(水)夕刻、パリ17区の公共空間において、在仏日本人が友人と3人でいたところ、フードをかぶり、下を向いて歩いてきた3人組から、いきなり顔に向けて液体強酸をかけられるという衝撃的な事件が起こり、在仏邦人を震撼とさせています。このニュースの第一報は、在仏日本大使館から、在仏邦人に向けての注意喚起のメールが送られてきたことから、公になりましたが、当初、このニュースは、フランス国内では一切、報道されることはなく、このような凶暴な事件が報じられないことを不思議に思っていました。

~中略~

コロナウィルスが感染拡大し始めた昨年2月頃から、ウィルスが発生した震源地の中国を疎ましく思う気持ちもあって、フランスでは、アジア人差別や「アジア人狩り」なるさらに暴力的な動きが活発化しており、一時は、「全ての中国人を攻撃せよ!」などという呼びかけがSNSで出回り、中国人だけでなく、アジア人全体が攻撃対象になり、街中でアジア人がコロナウィルス扱いを受けて、暴言を吐かれたり、暴力を振われたりした事件が相次いでいたのです。

引用:https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/rikamama/2021/02/17.php

※赤字部分は引用者注

この記事を読めば分かりますが、「日本人は黙って我慢すると思われている」「黒人差別は問題になってもアジア人差別は問題にならない」という事があるようです。
これは日本人に対する明白な差別ではないでしょうか?
日頃差別や人権意識に敏感なはずの日本のメディアや言論人は、何故日本人が標的にされたときには声をあげてくれないのでしょうか。

パリ在住の中村江里子アナも以下のように語っています。
テレ朝newsから引用してみます。

【テレ朝news】パリ在住の中村江里子アナ「長女の親友が顔にスプレーかけられた」 2021/02/19
 フランス・パリ在住の中村江里子アナウンサー(51)が18日、インスタグラムを更新、長女の親友が見知らぬ人にスプレーをかけられる被害を受けていたことを明かした。
「長女の親友は学校帰り、何人かでおしゃべりしていたら、見知らぬ数人の人達にいきなり顔にスプレーをかけられました」とし、「このような事件が身近で起きているのは事実です」と続けた。
パリでは今月10日、現地在住の日本人が顔に塩酸とみられる液体をかけられる事件が発生したばかり。在仏日本大使館が在仏邦人向けにメールを送り、注意喚起していた。

引用:https://news.tv-asahi.co.jp/news_geinou/articles/hot_20210219_140.html

外務省も、2021年02月13日に確かにホームページ上で確かに注意喚起をしています。
こちらも以下に引用しておきます。


対象国・地域
ヨーロッパ フランス

ポイント
1 在留邦人から当館に報告された被害のうち、パリ市内において、以下のような強酸性の液体を利用した傷害事件が発生したため、被害者のご了承を得てお知らせします。
(1)2月10日(水)夕刻、パリ17区の公共空間において、邦人被害者が友人と3人でいたところ、フードをかぶり下を向いて歩いてきた3人組(男女の別不明)からいきなり顔に向けて液体をかけられた。
(2)不審なグループだったため注意していたが、グループのうち一人が液体の入ったボトル(工具店などで普通に購入できるもの)を取り出した瞬間、危険を察知し、手で顔をガードした。幸いにして顔には液体がかからなかったが、掌に火傷を負った。
(3)すぐにその場から避難した後、医者の診断を受けたところ、火傷は塩酸によるものであることが判明した。仮に顔(特に目など)にかかっていた場合、失明など取り返しのつかない事案に発展していた可能性があった。

本文
2 2019年2月14日付けの領事メールでは、パリ市のメトロ内における硫酸を利用した事件の発生について、また、2020年11月2日付けの領事メールではいわゆるアジア人狩りについてお知らせしております。さらに、今年1月15日夕刻には、15区Beaugrenelleの公共空間で、14歳の少年が集団暴行により重傷を負う事件も発生しています。
フランスでは暴力を伴う犯罪の発生が絶えないため、犯罪に巻き込まれることのないよう、公共交通機関を利用したり屋外を移動する場合は、周囲の状況に常に注意を払い、人の少ない場所・時間帯を避けて複数で移動し、不審者・グループが近づいてきた際にはすぐにその場を離れる等、身の回りの安全に十分注意してください。

引用:https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=106882

日本人への塩酸襲撃事件を一切記事にしない国内メディア

この事件を受けて、当サイトでは朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞の四大紙のサイト上で「パリ」や「塩酸」のキーワードでサイト内検索をかけてみましたが、この事件をとりあげた記事は一切見つかりませんでした。

日本人が他国人、または弱者に対して少しでも差別的な言動をすれば、欧米と比較して日本がいかにダメかの論法で盛大に記事にして「日本叩き」をする各新聞社やメディアが、いざ日本人が差別や攻撃の対象になった時には何故か一切声をあげてくれません。
これはいったいどういう事でしょうか。
これは「報道しない自由」なのでしょうか?
日本のメディアは何かがおかしいと思いませんか?

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