台湾の蔡英文総統の演説記事見出しで「中国の圧力には屈しない」と明記しない共同通信と毎日新聞

台湾の蔡英文総統の演説記事見出しで「中国の圧力には屈しない」と明記しない共同通信と毎日新聞

中国は2021年10月に入り、台湾の防空識別圏(ADIZ)に過去最多の軍用機を侵入させたり、習近平(シーチンピン)国家主席が演説の中で中国と台湾の統一に言及する等、台湾に対する軍事的圧力をますます強めてきています。

そんな中、台湾の蔡英文総統は10日、建国記念の日にあたる「双十節」の式典での演説で「中国の圧力には屈しない」と宣言したそうです。
それではこのニュースを伝える報道各社の記事の見出しを見比べてみましょう。

大手四大紙の見出し

このニュースについては、朝日新聞ですら見出しで台湾総統「圧力に屈しない」 中国に対抗と書いています。
以下は朝日の記事です。

【朝日新聞】台湾総統「圧力に屈しない」 中国に対抗、人々に団結呼び掛け 2021年10月11日
「中国が敷いた道には、台湾が持つ民主主義や自由、主権は含まれていない。台湾は防衛力を高め、圧力には屈しない」と強調した。

引用:https://www.asahi.com/articles/ASPBC5WYKPBCUHBI00V.html

ほか、産経新聞も同様に中国の圧力に屈さないと書いていますが、読売新聞は圧力とは書くものの、ややトーンダウンして中国の統一圧力「現状の変更は全力で阻止する」となり、毎日新聞に至っては「中国側の圧力」「屈しない」という直接的表現は無く両岸関係の一方的変更、全力で阻止という文言でぼやかしています。
これでは「中国の圧力に屈しない」という表現がまるっきり抜けて落ちていますね。
蔡総統の演説の記事で、ここをはっきりと書かないのは何故ですか。
以下は各紙の見出しです。
※赤字部分は引用者。

google等で検索した場合その記事の見出しが表記される事が多いため、ユーザーが読む・読まないの判断材料とするのはこの見出し文言の書き方となります。
記事見出しに重要なワードを入れないという事はユーザーのスルーを誘発してしまいますし、印象の残り方も違うでしょう。

海外のメディアはどうか

それでは国外の記事に目を向けてみるとどうでしょうか。 ロイター、CNN、BBCがいずれも「中国の圧力に屈しない」という趣旨の文言を見出しに入れています。

記事の内容が正しく伝わる見出しになっていると思います。

地方紙への影響力が強い共同通信は?

ひるがえって、国内の通信社である共同通信の記事見出しはどうでしょうか。

となっており、これでは全く「中国の圧力に屈しない」という趣旨が伝わってきません。
何故はっきりと軍事的圧力を強める中国側による統一への反発である、という表現にしないのか。
更に問題なのは、共同通信は地方新に記事を提供しているため、このような偏った見方が全国各地の地方新聞紙上に溢れている事です。

例として東京新聞と京都新聞をあげておきましょう。
一言一句、全く同じ文言です。

実質、四大紙と同等かそれ以上の影響力をもっているかもしれないのがこの共同通信です。
共同通信の報道姿勢については、過去記事のいくつかで言及していますので参考までにご覧ください。

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