毎日新聞グループホールディングス顧問、新型コロナワクチンに関して煽り発言

毎日新聞グループホールディングス顧問、新型コロナワクチンに関して煽り発言

毎日新聞グループホールディングス顧問で、社会部長、編集編成局長、取締役も務めたという小川一氏の、ワクチンに関するツイートにおかしな点が多々あったので紹介いたします。
この人物の発言は、肩書きや経歴からしても毎日新聞社の報道姿勢そのものを表していると思われますので、今回取り上げてみる事としました。

それではまずはそのツイートから。
日経新聞の引用をするかたちで、最後に独自の視点を加えておられます。

このツイートの中から問題だと考えるポイントを指摘します。

①感染力が強い変異ウイルスの流行 について

チリでは変異株に対し充分な抗体が得られないと既に判明している中国製シノバックワクチンを使用しています。
何故その事実に触れないのでしょうか。
それに、日本で使用されるワクチンはアメリカのファイザーとモデルナ、イギリスのアストラゼネカの三社のものであり、中国製シノバックは使われておりません。
以下にシノバック製ワクチンの有効性があまり高くない事を示す記事を引用しておきます。

【ジェトロ】チリ政府、新型コロナ中国カンシノ製ワクチン承認、国内で4種類目 2021年04月09日
シノバック製ワクチンの有効性は約54%
〜中略〜
現在までチリ国内で接種しているワクチンの9割以上がシノバック製であることから、より有効性が高いワクチンの接種を進めている国々と比較すると、チリでの集団免疫の獲得には時間がかかる可能性を研究者らは指摘している。

引用:https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/04/d1574e72a780339a.html

【ロイター】シノバックのコロナワクチン、ブラジル変異株に十分な抗体得られず 2021年3月5日
中国のシノバック・バイオテック(科興控股生物技術)が開発した新型コロナウイルスワクチンは、ブラジルで発見された変異株に対し十分な抗体を形成しない可能性がある。

引用:https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-vaccine-sinovac-idJPKCN2AX10R

②ワクチン接種の伸び悩み について

日本では大規模接種センターなどにより、急速にワクチン接種が進んでいます。
以下は大阪会場、東京会場ともに予約枠が埋まったというNHKの記事です。

【NHK】大規模接種センター 大阪会場 21~27日までの予約枠埋まる 2021年6月18日
防衛省によりますと、政府が設置した新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターの大阪会場は今月21日から27日までの3万5000件の予約枠が18日午後8時までに埋まったということです。
東京会場はこの期間の予約枠は17日、すでに埋まっています。

引用:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210618/k10013092641000.html

日本は三つとも当てはまるかも について

小川氏はこう言うのですが、

ーーとりわけチリはワクチンの力を過信し緩和を急ぎすぎたと思います。日本は三つとも当てはまるかも。

引用:https://twitter.com/pinpinkiri/status/1405636076274733056

以上、見てきたようにチリはシノバックを使用している事と、日本はワクチン接種が進んできている事、いずれも日本には当てはまらないと考えます。
全体的な文脈から反ワクチン、または日本もチリのように感染拡大してしまえ、という煽りのような印象を受けます。
混乱させて政権叩きに繋げたいのか、国際的な評判を下げたいのか、意図までは分かりませんが。

更に問題だなと感じるのが、

現象だけ当てはめてファクトを分析しない記事が毎日新聞のジャーナリストの基準なんですね

引用:https://twitter.com/hirof320320/status/1405689952889819137

という指摘を受けた際に小川氏はこう返答している事です。

これは日経新聞の記事です。日経新聞に迷惑をかけたくないので、別の観点からのご指摘をお願いします。

引用:https://twitter.com/pinpinkiri/status/1405691026673520640

まず、日経新聞は日本と同じ、等は書いていません。
さらに「私は他社の記事を紹介しただけです。責任はありません。」と言いたいのでしょう。
これは毎日新聞や朝日新聞がよくやる手口で、聞いた事もないような学者や大学教授の意見を大々的に記事にしながら「当社は関係ありません、そのような意見を紹介しただけです。」といった態度を取る手法です。

今回の件は毎日新聞の報道姿勢が良く表れている事例だったのではないでしょうか。

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