安倍首相がトランプにおもねってF-35戦闘機を爆買いしたのは本当か

安倍首相がトランプにおもねってF-35戦闘機を爆買いしたのは本当か

航空自衛隊に導入が決定した最新鋭の戦闘機F-35ですが、この導入に関しては新聞・テレビ等のメディアや野党に至るまで批判が荒れ狂っているようです。彼らの言い分を事実をもとに検証してみましょう。

彼らF-35導入反対派の主張には、大きく分類すると以下の二点の問題があると考えます。
(1)安倍首相がトランプにおもねって戦闘機導入・爆買いを決めた
(2)老朽化したF-4の買い替えである点に触れない

という事になります。
本当は筆者としては問題だと感じる点はもっとあるのですが、当サイトの主題は「報道しない自由」なので、焦点をこの二点にのみに絞りました。

(1)安倍首相がトランプにおもねって戦闘機導入・爆買いを決めた

まずは「(1)安倍首相がトランプにおもねって戦闘機導入・爆買いを決めた」については、批判の急先鋒の朝日新聞から。
以下に記事をあげておきますが、見出しを見るだけで安倍首相がトランプに忖度して(または半ば強要されて)F-35を爆買いした、という印象を受けますね。

こちらは昨年の記事ですが、立憲民主党の蓮舫副代表もF-35導入に猛批判をしているのが分かりますね(反対しているのは蓮舫副代表だけじゃないですが)。

それでは、安倍首相は本当にトランプにおもねってF-35導入を決めたのでしょうか?
まず、F-35導入を決めたのは2011年の民主党・野田政権時代です。
当の朝日新聞自身の記事から引用してみましょう。

asahi.com(朝日新聞社):次期戦闘機、F35に正式決定 野田内閣 - 民主政権 2011年12月20日
野田内閣は20日、安全保障会議(議長・野田佳彦首相)を開き、航空自衛隊が導入する次期戦闘機(FX)を米企業系の「F35」に決定し、閣議了解した。
~中略~
安保会議ではF35を来年度以降、計42機購入することを決定。来年度分4機は1機あたり99億円で、防衛省は来年度予算案に盛り込む方針。向こう20年間の購入・維持費は総額1.6兆円とみている。

引用:http://www.asahi.com/special/minshu/TKY201112200167.html

朝日新聞をはじめとするF-35反対派のメディアや旧民主党の議員は、何故この事実に言及しないのでしょうか。
当然、この時代はトランプは大統領就任前なので関係ありません。

(2)老朽化したF-4の買い替えである点に触れない

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次に「(2)老朽化したF-4の買い替えである点に触れない」という点です。
批判派のメディアは、F-35の導入が決まったのは、航空自衛隊の老朽化が進むF-4の買い替えである点にほとんど言及しません。
まるで現状からの買い増し・増強であるかのような報道をしていますね。
これでは軍事・ミリタリー系に詳しくない人はコロッと騙されてしまうかと思います(筆者自身も詳しい方ではないですが…)。

F-4がどれほどの骨とう品か、辞書サイトのweblioから引用してみましょう。

F-4
米ソ冷戦期の1950年代後半、アメリカ海軍の艦上機として開発された大型ジェット戦闘機。
~中略~
当初の運用者であったアメリカ軍からは1996年までに全機退役した

引用:https://www.weblio.jp/content/F-4

なんと、1950年代後半にできた戦闘機で、アメリカ軍では96年にとうに使用をやめた機体です。
そんなものを自衛隊ではアップグレードしながら騙し騙し使ってきたが、それも限界で、いよいよ買い替える時期が来た、という事になります。
車でも50年代のものを使っていたら、もういい加減買い替えたくなるでしょう。
ましてや、日本国民を守ってくれる戦闘機です。
戦闘機の実数が激増するなら爆買いと言われるかもしれませんが、実際はそうではありません。

また、中国軍による領空侵犯で航空自衛隊は毎年数百件の緊急発進をしています。
しかも年々増えていっています。そのような中、老朽化したF-4では圧倒的に不利でしょう。
中国軍機に対する緊急発進回数の推移については、当サイトの過去記事で言及しておりますので詳しくはそちらを参照ください。

河野太郎防衛相も、最近、下記のようなブログ記事を書いています。
引用しておきます。

河野太郎ブログ 次期戦闘機 2020.06.27

航空自衛隊は、これまでF-4、F-15、F-2という三機種の戦闘機を運用してきました。
そのなかでF-4戦闘機は2020年度に全て退役し、F-35に置き換わります。

引用:https://www.taro.org/2020/06/次期戦闘機.php

以上のように、F-35導入は意味のない買い増しではなく、F-4の代替であるのは明白です。
何故メディアはこの点にほとんど言及しないのでしょうか。

メディアの責務とは?

新聞・テレビ等のメディアは、広く読者・国民に、自分の頭で考え、判断できるような情報を伝えるのが責務なのではないでしょうか?
それを怠っているどころか、自らの主義主張に都合の良い情報を垂れ流しているように思えてなりません。

反対派の国会議員の皆さんにも、F-35がいけないというなら、今後航空防衛をどうするのか是非対案を出していただきたいところです。

参考サイト

その他、F-35に向けられた疑義は無数にあります。
以下、非常にわかりやすくまとめられている参考サイトをいくつか挙げておきます。
当記事で触れなかった「欠陥機問題」「各国で導入を見送られている問題」「F-35導入やめて福祉に回せ問題」にも言及されています。
興味を持った方は参照ください。

アイキャッチ画像は防衛省 [JASDF] 航空自衛隊サイトから

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